ホンダが続伸、野村が投資判断引き上げ 英国工場閉鎖で
・目標株価を3400円から3850円に
・過剰生産能力が解消との見方
20日の東京株式市場で本田技研工業<7267>が続伸した。英国での四輪車生産から撤退するとの発表を受け、採算性の改善などを期待する買いが入った。また、野村証券がホンダの投資判断を引き上げたことも買い材料になった。
終値は前日比19円(0.63%)高の3033円。
ホンダは19日、四輪車の生産拠点である英国工場での生産を2021年中に終了すると正式に発表した。また、トルコでの四輪車生産も終了する。両工場で生産している主力車種「シビック」の次期モデルから北米など他の地域での生産に切り替え、欧州での生産から撤退する。
英国工場はハッチバックタイプのシビックを生産し、トルコ工場はセダンタイプのシビックを生産する。従業員数は英国工場が約3500人、トルコ工場が約1100人。
ホンダは、英国からの撤退は、同国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)とは無関係だとしている。一方、ブレグジットの影響で部品調達が滞る可能性があることから、4月に生産調整を行う予定という。
これを受け、野村証券はホンダの投資判断を「ニュートラル(中立)」から「バイ(買い)」に格上げした。また、目標株価を3400円から3850円に引き上げた。
野村は「狭山工場に加えて欧州2工場閉鎖に踏み切ったことで、過剰生産能力は完全に解消する」としている。
外国為替市場で、株高に連動してドルが対円で110.93円まで強含んだことも自動車株を下支えた。
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