村田製作所などiPhone関連株下落、アップルの投資判断下げで
・アップルのファンダメンタルズが悪化との見方
・投資判断「売り」に
9日の東京株式市場で村田製作所<6981>などアップル関連株が下げている。8日の米株式市場でスマートフォン「iPhone」の販売が低調との見方から大手証券会社がアップル<AAPL>の投資判断を引き下げ、同社株が大きく売られたことが背景にある。
午前10時47分現在、iPhone向けに樹脂多層基板を供給する村田製作所は前日比119円(2.37%)安の4901円で取引されている。
積層セラミックコンデンサー(MLCC)を製造する太陽誘電<6976>は前日比82円(3.77%)安の2091円で推移。
アクチュエーターを供給するアプルスアルパイン<6770>は前日比28円(1.5%)安の1842円、また有機ELディスプレイ向けの素材を手掛ける日東電工<6988>は前日比115円(2.17%)安の5180円となっている。
iPhoneの不振
ローゼンブラット・セキュリティーズは8日付リポートでアップルの投資判断を「中立」から「売り」に引き下げ、iPhoneの販売不振の傾向により今後6~12カ月でファンダメンタルズが悪化すると分析した。目標株価は150ドルで据え置いた。
2018年秋に発売した「iPhone XS」はiPhone史上で最も売れ行きが悪い機種の1つだとローゼンブラットは指摘。また、20年に次世代通信規格「5G」向け機種を投入するとみられるため、来年後半までは大幅な刷新は見込めないとの見通しも示した。
タブレット端末「iPad」も今年後半に販売が低迷するとローゼンブラットは予想した。
8日の米株式市場でアップルは続落して始まり、序盤に一時、前週末比2.8%安の198.41ドルを付けた。終値は4.21ドル(2.06%)の200.02ドル。
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