楽天が大幅続伸、米配車リフトがIPOを正式申請
・リフト、3月下旬にナスダック上場へ
・楽天は13%を保有する筆頭株主
4日の東京株式市場で楽天<4755>が大幅続伸した。楽天が筆頭株主の米配車サービス大手のリフトが米証券取引委員会(SEC)に新規株式公開(IPO)を申請。IPOが成功すれば、楽天の保有株の含み益が拡大するとの思惑で朝方から買いが入った。
楽天の終値は前週末比56円(6.33%)高の940円。一時、6.6%高の943円まで買われた。
出来高は2000万株超で、東証1部で5位。
楽天は携帯電話事業の投資資金確保に向け、リフトの上場後に保有株を一部売却するとみられている。
リフトのIPO
リフトは1日、SECにIPOを正式に申請した。3月下旬のナスダック上場に向け、数週間のロードショーを開始する。
2012年創業のリフトは、昨年12月にIPO申請の準備書類を提出していた。競合するウーバー・テクノロジーズに先んじた、配車サービス会社としては初の上場となる。
「ユニコーン」であるリフトは上場時時価総額を200億~250億ドルと見込んでいるという。ちなみに、ウーバーは最近の資金調達で760億ドルと評価された。
提出した書類によると、リフトの昨年の売上高は21億6000万ドルで、17年の10億6000万ドルから増加した。一方、昨年の純損益は9億1100万ドルの赤字で、17年の6億8800万ドルから赤字が拡大した。
楽天はリフトの発行済み株式数の13%を保有する筆頭株主。ほかにゼネラル・モーターズ(GM)やフィデリティ・インベストメンツ(ともに8%未満)、グーグルの持ち株会社アルファベット(5%超)などが株主に名を連ねる。
一方、ウーバーの筆頭株主は15%を保有するソフトバンクグループ<9984>。
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