千代建が急反発、米ルイジアナのプラントでLNG出荷始まる
・株価、一時6.79%高
・完工後は世界最大級のLNG生産設備に
4日の東京株式市場で千代田化工建設<6366>が急反発した。同社は3日、米ルイジアナ州の液化天然ガス(LNG)プロジェクトでLNG出荷が始まったと発表した。
終値は前日比18円(6.43%)高の298円。19円(6.79%)高の299円まで上昇し、高値付近で引けた。3日ぶりの反発となった。
千代建が発表したリリースによると、ルイジアナ州キャメロンLNGプロジェクトで、第1系列からLNGの出荷が開始された。このプロジェクトは米グループ会社の千代田インターナショナルと米マクダーモットが設立した合弁会社が進めている。
同プロジェクトは3系列のLNGプラントで構成される。3系列すべてが完成すると、LNGの年間輸出量は1200万トン超となり、世界最大級のLNG生産設備になるという。
同社は5月15日に同プロジェクトでのLNGの生産開始を発表していた。
債務超過
ルイジアナ州のLNGプラントは、工事の遅れなどで採算が悪化。これを受け、千代建が5月9日に発表した2019年3月期決算での純損益は、過去最悪となる2149億円の赤字を計上。19年3月末時点で借金が資産総額を上回り、592億円の債務超過に陥った。
千代建が債務超過に陥ったのは1948年の設立以来初めてのこと。
債務超過に陥った千代建に対し、筆頭株主の三菱商事は三菱UFJ銀行と総額1800億円の投融資による支援を決めた。
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