千代建が大幅続伸、米LNGプラントの操業開始で
・一時18%高
・三菱商事による救済実現か
16日の東京株式市場でプラント建設大手の千代田化工建設<6366>が大幅に続伸した。米国での液化天然ガス(LNG)事業の操業開始が買い材料になった。
終値は前日比51円(15.5%)高の380円。後場で一時、59円(17.9%)高の388円まで買われた。
米ルイジアナ州でのシェールガス由来のLNGプロジェクト「キャメロン」を共同で建設している米マクダーモットが現地時間15日、LNGプラントの1つへの原料となるガスを充てんしたと発表した。
LNGプロジェクトは、ガスの充てんをもって建設から操業へとフェーズが進行する。
このプラントがフル操業に達した時点でのLNG生産能力は年間400万トン。「キャメロン」ではほかに2つのLNGプラントが計画されている。
ジェフリーズ証券は千代建の投資判断を「バイ」で継続した。千代建が2019年3月期決算発表を5月9日の14時とし、筆頭株主の三菱商事<8058>と一致させたことから、三菱商事による救済シナリオを想定しているもよう。
千代建は3月後半、プラント建設を巡る損害賠償請求に関して、19年3月期におよそ52億円の損失を計上する可能性があると発表していた。
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