千代建が大幅反発、モザンビークでLNGプラント受注
・株価が一時11.5%高
・設計支援に業務絞る
7日の東京株式市場で千代田化工建設<6366>が大幅に反発している。同社は6日、イタリアの同業大手サイペン、および米マクダーモットと共同でモザンビークの液化天然ガス(LNG)プラントを受注したと発表した。
前場終値は前日比25円(8.45%)高の321円。一時、34円(11.49%)高の330円まで買われた。
千代建が受注したのは、米資源開発アナダルコや三井物産がモザンビークで計画する事業総額約1兆円のLNGプラント(年産能力1200万トン)のEPC(設計・調達・建設工事)業務。
サイペンが主に行う設計の技術的なサポートに内容をとどめるため、単独での受注額は10億円程度になるとみられるという。当初、千代建は設計から建設まで一貫して請け負い、単独でも3000億円程度の受注額を見込んでいた。
経営再建
千代建は経営再建の最中にあり、今回の案件についてリスクを極力回避するべく契約を見直した。
米ルイジアナ州のLNGプラントで工事の遅れなどで採算が悪化し、5月9日に発表した2019年3月期決算での純損益は、過去最悪となる2149億円の赤字を計上。19年3月末時点で借金が資産総額を上回り、592億円の債務超過に陥った。
筆頭株主の三菱商事は三菱UFJ銀行とともに債務超過に陥った千代建に総額1800億円の投融資による支援を決定した。
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