大和ハウス急反落、みずほ証券が投資判断下げ
・「買い」から「中立」に
・受注環境が悪化との見方
21日の東京株式市場で大和ハウス工業<1925>が急反落した。みずほ証券が大和ハウスの投資判断と目標株価をそれぞれ引き下げたことが材料になった。
終値は前日比194円(5.75%)安の3182円。大引け直前に3181円のこの日の安値を付けた。
みずほ証券は20日付で大和ハウスの投資判断を3段階で最上位の「買い」から中位の「中立」に引き下げた。また、目標株価も3900円から3500円に下げている。
同証券のアナリストは投資判断引き下げの理由として、賃貸住宅と戸建て住宅の受注環境の悪化、および建築基準の不適合問題による影響を挙げた。
大和ハウスは18日、賃貸住宅と戸建て住宅などで建築基準法に不適合な物件が見つかった問題で、不適切物件が新たに約1900棟見つかったと発表した。4月公表時点の物件数の1878棟から倍増した。
みずほ証券はこれについて、補修費用といった直接的な影響よりも、新規受注へのネガティブな影響など間接的な影響が大きいとの見方を示している。
同業の大東建託<1878>は225円(1.58%)安の1万3980円で安値引けした。みずほ証券は今月、大東建託の投資判断と目標株価もそれぞれ引き下げていた。
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