国際帝石安い、ノルウェー政府系ファンドの石油株外しで
・出光なども該当
・ファンドの運用リスクに気候変動問題
11日前場の東京株式市場で国際石油開発帝石<1605>や出光興産<5019>などの石油関連銘柄が下げた。ノルウェーの政府系ファンド(SWF)が、石油・ガス関連株の一部を投資先から外すと同国財務省が8日発表したことが売り材料になっている。
国際石油開発帝石の前場終値は前週末比14.5円(1.38%)安の1033.5円。一時、1025.5円(2.15%安)まで下げた。
出光興産は25円(0.65%)安の3830円、2部上場の東亜石油<5008>は20円(1.31%)安の1501円で前引けした。
ノルウェー政府系ファンド
世界最大のSWFであるノルウェー政府年金基金(2018年末時点の運用残高約104兆円)は、同国政府が北海油田から得る収入を元に、世界の株式や債券、不動産などに投資している。運用はノルウェー銀行(中央銀行)が担う。
ノルウェー銀は17年に資源相場の変動によるリスクが比較的高いとして、石油・ガス株の除外を提言していた。
イェンセン財務相が今回発表した声明によれば、石油株の除外は、原油相場の長期的な下落に対する脆弱性の低減を目的としている。同相はまた、気候変動問題が運用上の重要なリスク要因と説明した。
除外されるのは英FTSEラッセルが定める国際業種小分類で「探鉱・生産」に入っている企業で、いわゆる川上企業。該当する日本株に前述の3社は含まれている。
石油資源開発<1662>も同業の国際帝石に追随して下落した。前場終値は25円(1.11%)安の2232円。
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