オンコリスが後場ストップ高、候補薬に新たな臨床応用の可能性
・自社サイトに情報更新
・米学会で臨床データ開示へ
13日後場の東京株式市場でマザーズ上場の創薬ベンチャー、オンコリスバイオファーマ<4588> が急騰。医薬品候補「テロメライシン」に新たな臨床応用の可能性があることを自社サイトに示し、買いが殺到した。
午後2時28分現在、値幅制限の上限(ストップ高)となる700円(19.13%)高の4360円を付けている。
前場は前日終値付近で同意薄く推移していたが、後場で午後1時前に一時4360円まで上昇。いったん高値を離れたが、14時半前に再度4360円まで買われた。
オンコリスバイオファーマは、腫瘍溶解ウイルス技術に特化したがん治療薬や重症感染症治療薬の開発に強みを持つ創薬ベンチャー。
オンコリスの浦田泰生社長がウェブサイトに掲載した13日付のコラムで、がん・重症感染症領域での医薬品候補「テロメライシン」のアメリカ癌学会(AACR)での発表に関する基礎的な報告6題のうち、3題について新たな臨床応用を示唆する知見が得られたと説明した。
同社は今月29日から米国で開催されるAACRで、米メルクのがん免疫治療剤「キイトルーダ」との併用療法に関する第1相臨床試験のデータを開示する見通しだ。
同社は2月に発表した2018年12月期の単独決算資料のなかで、テロメライシンについて「国内外の大手製薬会社との間でライセンス契約締結へ活動を強化している」と言及し、これ以降、投資家の関心を集めている。
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