楽天が続伸、出資先ピンタレストが上場
・楽天、約1年半ぶり高値
・ピンタレスト終値、公開価格を28%上回る
19日の東京株式市場で楽天グループ<4755>が続伸した。楽天が出資する米画像共有サイト運営会社ピンタレスト<PINS>が18日、ニューヨーク証券取引所に上場。初日終値が公開価格を大きく上回り、楽天が保有する株式の評価益が拡大するとの見方が広がった。
楽天の終値は前日比24円(2.01%)高の1220円。一時、36円(3.01%)高の1232円まで上昇し、2017年10月以来約1年半ぶりの高値を付けた。
18日の米株式市場でピンタレストは24.40ドルで引けた。これは公開価格を28.42%上回る水準。
新規株式公開(IPO)による調達額は約14億ドルで、終値に基づく時価総額は129億ドルとなる。
未上場時の想定時価総額が10億ドルを超える「ユニコーン」企業の1社であったピンタレストは、18年10~12月期に営業黒字を達成しており、通期の黒字化も視野に入っている。
楽天は12年5月にピンタレストの第三者割当増資を引き受けた。保有比率は開示していない。
対照的なリフト
3月29日には楽天が出資する米配車サービス会社リフト<LYFT>が上場した。リフトもピンタレストと同様、ユニコーン企業だった。
リフト株は上場当初こそ上昇したものの、その後は不振が続いており、楽天が保有する株式の評価益にも影響が及ぶ可能性がある。
18日のリフトの終値は58.36ドル。公開価格の72ドルを18.94%下回っている。
リフトの18年12月期の最終赤字額は9億ドル超で、IPO時の赤字額としては史上最大だった。黒字化の道筋はまだ見えない。
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