コマツなど中国関連株安い 中国製造業PMIが3年ぶり低水準
・2月製造業PMI、3カ月連続で50下回る
・16年2月以来の低水準
28日午前の東京株式市場で小松製作所<6301>などの中国関連銘柄が売られている。中国の2月の製造業購買担当者景気指数(PMI)が3年ぶりの低水準となり、同国の景気減速感がより鮮明になった。
午前11時9分現在、コマツは前日比58.5円(2.09%)安の2746.5円、ファナック<6954>は370円(1.96%)安の1万8470円、SCREENホールディングス<7735>は215円(4.57%)安の4485円で推移している。
中国国家統計局が発表した2月の製造業PMIは前月より0.3ポイント低下し、49.2となった。2016年2月以来の低水準で、好不調の節目の50を3カ月連続で下回った。
生産の指数は前月より1.4ポイント低下して49.5となり、リーマン・ショック直後の09年1月以降では初めて節目の50を下回った。新規受注は同1ポイント高い50.6。
キャタピラーの投資判断引き下げもコマツに打撃
かねてからの中国の景気減速に加え、海外の証券大手が今週、建機業界最大手の米キャタピラー<CAT>の投資判断を引き下げたこともコマツなどの同業企業にとっての弱材料になっている。
スイスのUBSは26日付のサーチノートで、キャタピラーの投資判断を1年半近く継続した「バイ」(買い)から「セル」(売り)に2段階引き下げた。また今後12カ月間の目標株価を154ドルから125ドルに引き下げた。25日の終値は141.41ドルだった。米メディアが伝えた。
UBSのアナリストは、北米と中国の建設事業、および石油・天然ガス事業といったキャタピラーの主要製品市場の約55%がすでにピークを迎えているか、19年にピークを迎える見通しで、利益は20年から減り始めるとの見方を示した。
日立建機<6305>は46円(1.62%)安の2790円で推移している。
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