サンバイオが連日ストップ高 脳損傷治療薬の治験良好と経済番組で
・値上がり率東証4位
・脳損傷治療薬の来年発売目指す
18日前場の東京株式市場で創薬ベンチャーのサンバイオ<4592>が連日で値幅制限の上限(ストップ高)まで買われている。17日夜の経済番組で、外傷性脳損傷(TBI)の患者に向けた新薬の臨床試験の結果が良好だったと米学会で発表したと伝えられ、あらためて買いが入った。
午後10時16分以降、前日比700円(21.15%)高の4710円でストップ高買い気配。値上がり率は東証全市場を通じて4位。
サンバイオが17日朝に発表したリリースによると、開発中の「SB623」について脳を損傷して運動機能障害をもつ61人の患者に臨床試験を実施したところ、動かなかった手足が動くようになったなど、運動機能障害の変化の測定で統計学的な有意差が認められた。新たな安全性の懸念は認められなかったという。
この新薬は厚生労働省は優先的に審査する「先駆け審査指定制度」の対象となっており、サンバイオは来年から発売することを目指している。
サンバイオは「SB623」のTBIを対象とした臨床試験で主要評価項目を達成したと発表したことで昨年11月から買い進まれ、1月21日に1万2730円の上場来高値を付けた。
しかし、1月29日の取引終了後、「SB623」のもう1つの疾患対象である慢性期脳梗塞において臨床試験で主要評価項目を達成できなかったと発表し、翌日に急落。2月5日に2401円まで下げ、年初来安値を付けた。
サンバイオはマザーズに上場。東京に本社、米カリフォルニア州マウンテンビューに支社を置く。
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