サンバイオが大幅続落 海外公募増資で希薄化懸念
・差引手取額70億円超に
・株式総数4%増へ
15日の東京株式市場でマザーズに上場する創薬ベンチャーのサンバイオ<4592>が大幅に続落。海外公募増資に伴う1株当たり利益の希薄化などが懸念されている。
午後1時24分現在、前日比240円(5.88%)安の3840円で取引されている。前場で一時、3720円(8.82%安)の安値を付けた。
サンバイオは14日の取引終了後、海外募集で新株200万株を発行すると発表した。調達資金は開発中の再生細胞薬「SB623」の販売に向け、委託先企業の複線化を図るための業務委託費用として2024年1月までに充当する予定という。
新株式発行後の発行済株式総数は5173万3223株となり、これまでよりも4.02%増加する。
また、14日遅くには発行価格が1株3712円になったと発表。同日終値の4080円に対するディスカウント率は9.02%、差引手取概算額は70億4760万円になる。
委託先企業の複線化は、複数の製造委託先企業に生産技術移転を行い、これらの企業が製品基準を満たす品質を確保しながら、安定的にSB623を製造することを目的としている。
生産されたSB623はまず国内で外傷性脳損傷(TBI)用途として販売される予定という。同社は日本の再生医療等製品に対する条件及び期限付承認制度を活用して、医薬品製造販売の2020年1月期中の承認申請を目指している。
TBIを対象疾患とするSB623は4月8日、再生医療等製品として厚生労働省から「先駆け審査指定制度」の対象品目に指定された。この指定により、独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)から薬事承認に係る相談・審査について優先的な取扱いを受けることが可能となる。
サンバイオは東京に本社、米カリフォルニア州マウンテンビューに支社を置く。
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