サンバイオが3日続伸、今後の開発計画に期待集まる
・3月下旬までに開発計画発表予定
・証券大手が強気の投資判断継続
5日後場の東京株式市場でサンバイオ<4592>が3日続伸。証券大手が強気の投資判断を据え置くなか、3月下旬までに発表が見込まれる今後の開発・事業計画に期待が集まった。
午後2時21分現在、286円(9.67%)高の3245円で取引されている。
サンバイオは1月29日の取引終了に発表したリリースで、同社が開発している再生細胞医薬「SB623」が慢性期脳梗塞を対象とした米国での第2b相臨床試験で主要評価項目を達成できなかったと明らかにした。
同社はこのリリースで、遅くとも3月下旬に予定している2019年1月期決算説明会までには、見直した20年1月期以降の開発・事業計画を開示する計画とした。
また、サンバイオの森敬太社長は2月に国内メディアに対し、外傷性脳損傷は順調で計画に変更はなく、不調に終わった慢性期脳梗塞もあきらめないと語っている。
目標株価
三菱UFJモルガン・スタンレー証券は1日、サンバイオの投資判断を3段階中で最上位の「オーバーウエイト」で継続した。目標株価は従来の1万2500円から6100円に引き下げた。
これに先立つ2月6日には野村証券が「バイ」継続のまま目標株価を1万3000円から6900円に引き下げている。
目標株価を引き下げたとは言え、いずれも現行株価を大きく上回る水準に設定している。
同社株は1月21日に1万2730円の上場来高値を付けたが、1月29日の発表を受けて急落。2月5日に2401円の安値を付けて下げ止まった。
サンバイオは昨年の株価急伸のきっかけとなった「SB623」の外傷性脳損傷プログラムについて、引き続き開発を継続する意向を示している。現在、第2相臨床試験を実施中だ。
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