サンバイオが急反発、欧州で先進医薬品の指定
・一時14%高
・売買代金がマザーズ首位
25日前場の東京株式市場でマザーズに上場する創薬ベンチャーのサンバイオ<4592>が急反発している。25日7時30分に慢性期外傷性脳損傷(TBI)を対象に開発中の再生細胞薬「SB623」が、欧州医薬品庁から先端医療医薬品の指定を受けたと発表したことが材料になっている。
午前10時40分現在、前日比465円(11.16%)高の4630円で取引されている。一時、585円(14.0%)高の4750円を付けた。
売買代金は現時点で278億7065万円とマザーズでトップ。
今回の指定により、欧州でのSB623の臨床開発が進むとの期待が強まった。
サンバイオはTBIを対象としたSB623の日米グローバル臨床第2相試験の良好な結果を受け、日本で2020年1月期(19年2月~20年1月)に再生医療等製品としての製造・販売の承認申請を目指している。
また、国外ではTBIの臨床第3相試験を20年1月期末までに開始することを計画している。
株価の変遷
サンバイオは昨年11月、SB623のTBIを対象とした日米グローバル臨床第2相試験で主要評価項目を達成したと発表。これをきっかけに株価は急伸し、1月21日に1万2730円の上場来高値を付けた。
しかし、SB623の慢性期脳梗塞を対象とした米国での臨床第2b相試験で主要評価項目を達成できなかったとの解析を発表すると株価は急落。2月5日に年初来安値となる2401円まで下げていた。
これ以降はTBIの開発の順調な進展を示唆する発表が続き、株価は4月19日、4780円の戻り高値を付けている。
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