出光が安い、大規模システム障害との報道 昭和シェルも下げる
・POSシステムに障害との報道
・株価、一時2.6%安
6日の東京株式市場で出光興産<5019>が下落した。同社で大規模なシステム障害が起きているとの報道を受けて、大きく売られる展開となった。
終値は前日比75円(1.83%)安の4020円。前場で一時、前日比105円(2.6%)安の3990円を付けた。
5日のニューヨーク原油市場で先物相場が軟調に取引を終えたことで、朝方から上値重く推移。日経ビジネス電子版が、出光興産で大規模なシステム障害が起きていることが明らかになったと報じた前場の中頃に急速に値を下げて4000円の節目を割り込むと、この日の安値の3990円を付けた。後場ではこの日の安値圏で小刻みに推移した。
同誌が入手した、ガソリンスタンドなど販売店宛ての1月30日付の出光の文書によると、クレジットカードの安全対策や電子マネーの追加など機能強化のため、POS(販売時点情報管理)システムの改修を実施したが、プログラムの不具合や運用上のミスがあり、1月28日からシステムの正常な処理ができなくなった。
この障害は1カ月以上続いており、少なくとも今月5日時点で正常稼働には至っていない。顧客への請求書発行が遅れたり、誤った金額で顧客に代金を請求したりするケースが相次いでいるという。
4月に出光と経営統合する5002-JP<5002>も、出光と同様に売られる展開となった。昭和シェルの終値は42円(2.41%)安の1702円。
報道によれば、今回のシステム障害は昭和シェルとの経営統合にまったく影響しないと出光幹部は語っている。
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