JDI、希望退職1200人募集 アップル向けパネル生産工場を一時停止
・国内従業員の約25%に相当
・月崎社長は9月末で辞任
ジャパンディスプレイ(JDI)<6740>は12日、固定費削減を進めるため国内従業員の約25%に相当する1200人の希望退職を募集すると発表した。20年3月末時点で40歳以上の従業員が対象になる。また、持分法適用関連会社のJOLEDへの転籍なども進めるという。
また、米アップル向けのパネルを生産する白山工場(石川県)の7月から9月までの停止と、茂原工場(千葉県)の後工程ラインの9月の閉鎖を決定したと明らかにした。
白山工場の再稼働は今後の需要やアップルからの受注動向を踏まえて9月末までに判断する。JDIは同工場の資産について2019年3月期に747億円の減損損失を計上したが、20年3月期に追加の減損損失を計上する可能性がある。
月崎義幸社長は経営責任を取るため9月末で辞任し、後任に菊岡稔・常務執行役員が就く人事も発表した。
19年3月期で5期連続の赤字となったJDIは経営再建が喫緊の課題。最大800億円の金融支援を計画している台中企業連合は14日までに出資の機関決定をすることになっている。
これより前、東京株式市場でジャパンディスプレイ株は前日比3円(4.69%)高の67円で取引を終えた。
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