JDI支援、オアシスが機関決定延期 中国ファンドは出資決定
・アップル、中国ハーベスト通じ100億円負担
・JDI、国内外企業とさらなる協議
28日の東京株式市場でジャパンディスプレイ(JDI)<6740>が反落。27日までに支援の可否を判断する予定であった香港のヘッジファンド、オアシス・マネジメントが機関決定通知を延期し、JDIへの金融支援がなお流動的であることが背景にある。
午前10時34分現在、JDI株は前日比1円(1.41%)安の70円で推移している。序盤に4%超上昇する場面があったが、すぐに前日比マイナスに転じた。
出来高は現時点で3472万株。前日に続き東証1部でトップに立っている。
JDIが28日未明に発表したリリースによると、同社は中国ファンドのハーベストグループから522億円の金融支援を受け入れることで合意した。このうち、米アップルが107億円を負担する。ただ、この時点でオアシスからは機関決定の通知を受けていないとした。
JDIは最大800億円の調達を目指しているが、オアシスが予定どおりに161億円を出してもまだ117億円足りない。JDIは不足分について国内外の複数企業と協議しているとみられている。
JDIの金融支援については4月12日に台中3社の企業連合から最大800億円の受け入れが発表されたが、その後台湾の電子部品大手TPKホールディングと投資ファンドCGLグループの2社が離脱を表明していた。
アップルは当初、TPKを通じた負担を模索していたが、TPKの離脱に伴い、ハーベストを通じた出資に切り替えた。
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