JT株が安い、カナダで約1480億円の賠償命令
・JT全額出資子会社など3社が訴えられる
・上告も含めあらゆる手段を検討
4日の東京株式市場で日本たばこ産業(JT)<2914>が下げて始まった。カナダの現地子会社が約17.7億カナダドル(約1480億円)の損害賠償の支払いを命じられたことで売りが優勢となっている。
午前9時54分現在、前週末比47円(1.67%)安の2,771.5円で推移している。
JTは2日、たばこ製品の健康へのリスク説明が不十分だったとして全額出資子会社JTIマクドナルドに対して起こされた訴訟の控訴審で、現地時間1日にケベック州控訴裁判所から損害賠償の支払いを命じられたと発表した。
喫煙と健康被害を巡り個人の原告らが1998年に起こした、JTIマクドナルドなど3社を相手取った2件の集団訴訟で、ケベック州上位裁判所は2015年6月の一審判決で原告側の主張を認め、JTIマクドナルドに約20億カナダドルの支払いを命じた。同社はこれを不服として控訴していた。
JTIマクドナルドとともに、ブリティッシュ・アメリカン・タバコのカナダ子会社であるインペリアル・タバコ・カナダと、フィリップ・モリス・インターナショナル子会社のロスマンズ・ベンソン&ヘッジスも訴えられていた。
JTは、上告も含めあらゆる手段を検討するとしている。
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