レナー、2018/11期4Q(9-11月)は事業売却の影響を除くベースで83%増益、住宅ローン金利低下で客足が改善
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- 2018/11期4Q(9-11月)は、売上高が前年同期比70.6%増の64.59億USD、純利益が同2.6倍の7.96億USD。調整後EPSは1.96USDと市場予想の2.03USDを下回った。
- 買収したCalAtlanticが引渡戸数を押し上げ大幅増収。Rialtoの事業売却の影響を除くベースの純利益は同83%増の5.56億USDだった。
- 同社会長は住宅ローン金利の低下で12月に客足が改善したと表明。足元では期間30年のフレディマック住宅ローン融資承認金利は1/18に4.45%を付け11月の直近高値の4.94%から49bp低下している。
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1/9発表の2018/11期4Q(9-11月)は、売上高が前年同期比70.6%増の64.59億USD、純利益が同2.6倍の7.96億USD。住宅ローン金利の上昇と住宅価格高騰により住宅市況が軟化したものの、2017/10に買収したCalAtlanticが引渡戸数を押し上げ大幅増収。引渡戸数は同64.0%増の14,154件、平均引渡価格は同8.5%上昇の42.1万USDとなった。4Qの新規受注戸数は同44.2%増の10,611件であった。純利益ベースでは2018/11に完了したRialtoの資産運用事業の売却に伴う売却益2.96億USDを計上しており、これを除くと同83%増の5.56億USDだった。このほかパーチェス法による会計処理による受注残/建設仮勘定の評価替えの影響や買収費用など特別項目を除いた調整後EPSは1.96USDと市場予想の2.03USDを下回った。
事業別の業績は以下の通り。主力の住宅建設事業は売上高が同77.8%増の60.65億USD、営業利益が同67.8%増の8.03億USD。金融サービス事業は、売上高が同14.9%増の2.28億USD、営業利益が同39.6%増の5,872万USD。Multifamilyは売上高が同6.1%増の1.09億USD、営業利益が同14.6%減の3,296万USD。Rialtoは、売上高が同23.7%減の5,603万USD、営業利益が▲4,714万USDと前年同期の▲1,199万から赤字幅拡大だった。
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将来の売上の目安となる手持ち工事残高は同74.8%増の15,616件。2019/11通期市場予想は、売上高が前期比8.3%増の222.80億USD、当期利益が同13.7%増の19.27億USD。同社のミラー会長は電話会議で、住宅ローン金利の低下で12月に客足が改善したと表明。「数量と利益率の両面で最近圧力がかかる中で、住宅市場が完全に失速したと懸念する人が多かった」と指摘する一方、「我々は同じ意見ではない。金利が下がり始める中で客足が上向いている。市場が自然に休止したと我々は引き続き考えている。調整を経て経済のファンダメンタルズの強さに牽引された需要が再び見られるだろう」と述べた。期間30年のフレディマック住宅ローン融資承認金利は1/18に4.45%を付け、11月につけた直近高値の4.94%から49bp低下。住宅市況の調整が一服する可能性もあろう。
配当予想(USD) 0.16 (予想はBloomberg)
終値(USD) 44.10 2019/1/18
会社概要
1954年にマイアミで設立した住宅建設会社。一次取得者や二次取得者、アクティブアダルト、高級住宅バイヤーなどを対象に一戸建て住宅を提供している。そのほか、 RialtoやMultifamilyを通じて金融サービスの提供や商業用不動産投資や投資運用、集合住宅の開発も行っている。2017年には29,394の新築住宅を供給した。
設立当初は地元のマイアミに注力していたが、1980年代から1990年代にかけてPacific Greystone Corporationの買収などを通じ、カルフォルニアやフロリダ、テキサスなどに進出した。2000年にはUS Home Corporationを買収し、ニュージャージー州、メリーランド州、バージニア州、ミネソタ州、およびコロラド州に事業を拡大。2010年から2013年にかけて、住宅建設事業をジョージア州、オレゴン州、ワシントン州、テネシー州の各市場に拡大。2017年にはフロリダで高級一戸建てや高層タワーマンションも含む集合住宅の住宅建築者の WCIを買収した。2017/10/29、米国最大級の住宅建設会社であるCalAtlantic Groupの子会社化が完了。
企業データ(2019/1/22) ベータ値 0.68
時価総額(百万USD) 14,239
企業価値=EV(百万USD) 22,898
3ヵ月平均売買代金(百万USD) 210.5
1.Vanguard Group Inc 10.28
2.ブラックロック 7.64
3.マニュライフ・ファイナンシャル 5.50
(出所:Bloombergをもとにフィリップ証券作成)
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