ユナイテッド・コンチネンタルHD、2018/12期4Q(10-12月)は調整後ベースで56.4%の増益、2019/12通期計画は市場予想を上回った
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- 1/15発表の2018/12期4Q(10-12月)は、売上高が前年同期比11.0%増の104.91億USD、純利益が同20.2%減の4.62億USD。調整後EPSは2.41USDと市場予想の2.05USDを上回った。
- 税制改革に係る一時費用の反動で減益となったものの、調整後ベースでは同56.4%の増益であった。調整後の税引前利益率は7.8%と会社計画の5.0-7.0%を上回って着地。
- 2019/12通期の会社計画は、調整後EPSが10.00-12.00USD。中央値ベースでは20.5%の増益であり、市場予想の10.98USDを上回った。
What is the news?
1/15発表の2018/12期4Q(10-12月)は、売上高が前年同期比11.0%増の104.91億USD、純利益が同20.2%減の4.62億USD。燃料費が増加したほか、前年同期の税制改革に伴う一時利益の反動が出た。ただ、有価証券の公正価値評価変動やキャピタル・リースに係る帰属利子、法人税の調整など特別項目を除く調整後ベースの純利益では同56.4%の増益。調整後EPSは2.41USDと市場予想の2.05USDを上回った。調整後の税引前利益率は7.8%と前年同期から90bp上昇。会社計画の5.0-7.0%を上回って着地。
売上高のうち旅客収入は同11.3%増の95.56億USDと全体の91%を占めた。旅客分野のKPIは、旅客数が同6.6%増の3,989万人、有効座席マイル数(有効座席数×区間距離の合計)が同6.0%増の689.02億マイルであった。有効座席マイル当たり旅客収入(PRASM)は同5.0%増の13.87セントと会社計画の同3.0-5.0%増の上限で着地。旅客マイルあたり平均イールドは、同3.8%上昇し16.77セントとなった。単位コストにあたる有効座席マイル当り営業費用(CASM)は同7.0%増の14.28セントとなったものの、燃料費用を除くベースでは同0.7%減の10.22セントだった。貨物収入は、同3.1%増の3.34億USD、その他は同11.3%増の6.01億USDであった。
How do we view this?
2019/12期1Q(1-3月)会社計画は、輸送力が前年同期比5.0-6.0%増、PRASMが同横ばいから3.0%増、燃料を除くCASMは同横ばいから改善、燃料費見通しが2.00-2.05USD/ガロン(2018/12期4Q実績:2.30USD/ガロン)、調整後の税引前利益率が2.5-4.5%である。2019/12通期会社計画は、輸送力が前期比4.0-6.0%増、燃料を除くCASMが同横ばいから改善(2018/12通期実績:同0.2%減)、調整後EPSが10.00-12.00USD(同:9.13USD)、設備投資が47億USD(同:41.87億USD)である。調整後EPSの見通しは中央値ベースで20.5%の増益。市場予想の10.98USDを上回った。4Q中、ボーイング777-300ERを1機、ボーイング787-10を3機、ボーイング737 MAX 9を3機導入した。2019/12通期市場予想は、売上高が前期比4.6%増の432.18億USD、当期利益が同41.0%増の30.01億USDである。
配当予想(USD) 0.00 (予想はBloomberg)
終値(USD) 84.14 2019/1/25
会社概要
1968年に設立した航空持株会社で航空輸送事業を展開。ユナイテッド航空の完全親会社である。北米、アジア太平洋、ヨーロッパ、中東、中南米の主要な航空特権を持ち、世界で最も包括的なグローバルルートネットワークを形成している。ユナイテッド航空および地域航空会社を通じ、5大陸の338空港に1日4,500便以上運航している。ニューアーク・リバティー国際空港、シカゴ・オヘア国際空港、デンバー国際空港、ジョージ・ブッシュ・インターコンチネンタル空港、ロサンゼルス国際空港、A.B.ウォンパット国際空港、サンフランシスコ国際空港、ワシントン・ダレス国際空港などをハブ空港とする。
また、様々な地域航空会社との容量購入契約(CPA)を通じ、地方便のネットワークであるユナイテッド・エクスプレスも提供している。リパブリック航空、CommutAir、エクスプレスジェット航空、ゴージェット航空、メサ航空、スカイウェスト航空、エア・ウィスコンシン航空、トランス・ステイツ航空などが提携している。
企業データ(2019/1/28)
ベータ値 0.92
時価総額(百万USD) 22,925
企業価値=EV(百万USD) 33,703
3ヵ月平均売買代金(百万USD) 348.0
1.PRIMECAP Management 14.08
2.バークシャー・ハサウェイ 9.54
3.Vanguard Group Inc 7.36
(出所:Bloombergをもとにフィリップ証券作成)
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本レポートの作成者:公益社団法人日本証券アナリスト協会検定会員 庵原浩樹
公益社団法人日本証券アナリスト協会検定会員補 増渕透吾
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