ZOZO株が約2年ぶり安値、ライトオン撤退で 有料会員サービスに反発
・株価、一時9％超下げ
・2016年12月以来の安値
6日の東京株式市場でZOZOが大幅続落。衣料品大手のライトオンがZOZOの運営する衣料通販サイト「ゾゾタウン（ZOZOTOWN）」から撤退するとの一部報道を受け、売りが膨らんだ。
終値は前日比145円（7.4％）安の1815円。
株価は一時、178円（9.1％）安の1782円まで下落。2016年12月以来、およそ2年2カ月ぶりの安値を付けた。
5日の取引終了後、ライトオンの今月20日までのゾゾタウンからの撤退を国内メディアが報じた。ライトオンは今年に入り、ゾゾタウンへの商品の投入を停止しており、4日からは既存の商品の非表示化を進めているという。
ライトオンの撤退の理由は、ZOZOが昨年12月25日に導入した有料会員サービス「ZOZOARIGATO」にあるとみられるという。
オンワードなどが撤退
「ZOZOARIGATO」は年会費3000円、または月会費500円を支払い有料会員になると、全ての商品が常に10％割り引かれるサービス。割引分はZOZOが負担する。しかし、一部のブランドがイメージの棄損や自社サイトからZOZOへの顧客流出を懸念を表明し、開始直後から出品の見合わせが始まった。
これまでに出品を停止した企業は、「23区」や「組曲」、「五大陸」を取り扱うオンワードホールディングス、「ミキハウス」を手掛ける三起商行、宝飾品ブランドを展開するヨンドシーホールディングス。TSIホールディングスは「マーガレット・ハウエル」など一部のブランドで出品を停止している。
また、セレクト大手のベイクルーズは全ブランドでゾゾタウンへの定価商品の出品を1月から停止している。
ZOZOは2月半ばをメドに、サイトでの表示方法を出店ブランド側が選択できるようにする。現在は割引価格を前面に出す形式になっている。TSIは価格表示仕様の変更後に出品を再開する可能性があると表明している。
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