ポンド相場の反落を警戒 / ポンドドルとポンド円のチャートポイント
今日のポイント:『ポンドドルとポンド円は節目のレジスタンスポイントで上値が抑制されている。今後1週間はポンド相場の反落に要注意。上下のチャートポイントについて』。詳細はマーケットレポートをご覧ください。
ポンドドルの反落を警戒
11月以降、ポンドドルの上昇トレンドが加速している。EUとの離脱交渉に対する楽観的な見方と米ドル安トレンドが上昇トレンドの土台となっている。
しかし、直近のポンドドルの動向を確認すると、1.3400手前で何度も上値が抑制されている。昨日の日足ローク足は陰線引けとなり、1.34レベルでの売りの強さを印象付けた。
また、市場の短期的な予測を反映するリスクリバーサル(1週間)は今月の17日以降、低下基調へ転じている。
ポンドドルの動向と短期予測のチャート
ポンドドルの上昇をサポートしてきたもうひとつの要因が、ユーロポンドの下落である。
9月の中旬以降、ユーロポンドは下落トレンド(ユーロ売り/ポンド買いトレンド)を形成してきた。
しかし、11月の下落局面では2度ほど0.8860レベルで下値がサポートされ、24日以降は連日で陽線引けとなっている。短期レジスタンスラインを突破すれば、反発のトレンドがさらに加速しよう。
また5月からの動向を振り返ると、ユーロポンドは常に0.8860レベルで反発しており、この水準がいかに重要なサポートポイントであるかがわかる。
0.8860レベルを維持してユーロポンドが反発し始めていること(ユーロ高/ポンド安となっていること)、そして上で述べたポンドドルの1.34ブレイクに失敗し続けている状況や市場の短期予測も考えると、これから1週間のポンドドルは反落リスクを警戒する必要がある。
ユーロポンドのチャート
ポンドドルのチャートポイント
ポンドドルのサポートポイントをフィボナッチ・リトレースメントで確認すると、38.20%の水準1.3188レベルの攻防となるかどうか?目先はこの点に注目したい。今月の17日以降、38.2%で2度下値がサポートされた経緯がある。
このテクニカルポイントを下方ブレイクする場合、次の焦点は50.0%の水準1.3124となろう。今月6日以降、この水準前後ではポンドを買い戻すパターンが見られる。11日と12日に相場をサポートした1.3105レベルとサポートゾーンを形成するイメージを意識しておきたい。
これらサポートを下方ブレイクする場合は、1.2672(9/23安値)を起点とした短期サポートラインを視野に下落幅の拡大を警戒したい。
一方、上値の焦点は1.3400のブレイクとなろう。これを達成する場合は、9月1日に付けた高値1.3482の攻防が焦点として浮上しよう。
ポンドドルのチャート
ポンド円のチャートポイント
ポンドドルが1.3400で上値が抑制される一方、ポンド円は節目の140円手前で上値が抑制されている。昨日の日足ローソク足が陰線引けとなったことを考えるならば、ポンドドルと同じく、今後1週間は反落リスクを意識したい。
フィボナッチ・リトレースメントで下値のポイントを確認すると、現在のポンド円は38.2%の水準138.83レベルの攻防となっている。株高の調整等でこの水準を下方ブレイクする場合、次のターゲットは21日MA(今日現在137.82)を想定したい。
21日MAをも下抜ける展開となれば、9月22日の安値133.02を起点とした短期サポートラインを視野に下落幅の拡大を想定したい。
一方、上値の焦点は140円の突破と維持となろう。今月11日に140.18まで上昇する局面があったが、見事に上値が抑制され陰線引けとなった。EUとの離脱交渉が進行し、かつ『株高のみのリスク選好相場→米ドル安』の継続が140円台を維持するための最低条件と想定しておきたい。
ポンド円のチャート
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