株高の調整→米ドル買いのトレンドは変わらず 豪ドルはレジスタンスラインの攻防が焦点 / 株高の調整にポンドドルも下落で反応
今日のポイント:『昨日は欧米株式が反落。外為市場では米ドル買い優勢の展開に。豪ドル/米ドルは短期レジスタンスラインの攻防が焦点。ポンドドルは短期サポートラインのトライが焦点』。詳細はマーケットレポートをご覧ください。
株高の調整→米ドル買いのトレンドは変わらず 豪ドルはレジスタンスラインの攻防が焦点
昨日の外為市場は米ドル買い優勢で推移した。
米ドル買いの要因は株高の調整にある。この日は、欧米の主要な株価指数が総じて下落する展開となった。
株式との連動性が高い豪ドルやポンドは、対米ドルで下落幅が拡大した。
株式との連動性の他、テクニカル面で注視すべき通貨ペアは、豪ドル/米ドル(AUD/USD)である。
日足チャートを確認すると、21日MAの突破には成功したが、9月1日の高値0.7413を起点とした短期レジスタンスラインで見事に戻りが抑制されている。
株高の局面が続き、且つ中国の景気回復が指標データで示されている中でも、このラインで上値が抑制されている状況は、上昇トレンドが転換するシグナルのひとつとなり得る。
今後も豪ドル/米ドルがレジスタンスラインの突破に失敗し続ける場合は、再び0.7000をトライする展開を想定しておきたい。
今月の6日と7日に相場をサポートした0.7100の下方ブレイクは、0.7000トライのシグナルとして警戒したい。
一方、株高トレンドにサポートされレジスタンスラインの突破に成功する場合は、0.7300を視野に上昇幅が拡大する可能性が高まろう。
8月下旬以降の値動きを確認すると、0.73台での滞空時間は短い。よって、レジスタンスラインの突破に成功しても、0.73前後で上値が抑制される展開を想定しておきたい。
豪ドル/米ドルのチャート
株高の調整にポンドドルも下落で反応
一方、昨日のレポートでも取り上げたポンドドルだが、この日は株安に追随し下落する展開となった。
節目の1.30を大陰線であっさりと下方ブレイクしたことで、重要サポートポイントは、5月18日の安値1.2073を起点とした短期サポートラインに絞られてきた。このラインは今日現在、1.2705レベルで推移している。
目先は1.28台の維持が下値の焦点だが、この水準を下方ブレイクする展開となれば、短期サポートラインのトライを予想する。
一方、上値の焦点は今月12日の戻り高値1.3082となろう。
株高の局面、もしくは英国/EU間の通商協議で何らかの進展が見られるならば、1.3082を再びトライし、かつ突破できるかどうか?この点に注目したい。
ポンドドルのチャート
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