「米株高 → 米ドル安」のトレンドは続く / 株高の局面ではドル円の下落を意識
今日のサマリー。株高の局面での米ドル安トレンドは変わらず。米金利が上昇する局面では米ドル買いが見られよう。しかし、それは一時的な現象で終わろう。ドル円のチャートポイントは?詳細はマーケットレポートをご覧ください。
「米株高 → 米ドル安」のトレンドは続く
週明けの米国株式市場では、主要な3指数が上昇した。一方、米長期金利(以下米金利)は反発する局面が見られるも0.68%手前でキャップされ、低空飛行の状態が継続中。
米国市場の動向を受け、昨日の外為市場は米ドル売り優勢の展開となった。
「米株高 → 米ドル安」のトレンドに変化は見られない。8月以降、このトレンドをかく乱してきたのが米金利の反発だった。
しかし、今日から始まるFOMCでは、ゼロ金利を含めた金融緩和政策の長期化があらためて示されることになるだろう。
このため米金利が0.7%台まで反発しても、それがトレンド化する可能性は限りなく低い。
よって米株高の局面で米金利の反発が見られても、それによる米ドル買いは、一時的な現象で終わる展開が続こう。
米長期金利のチャート
株高の局面ではドル円の下落を意識
今年の7月あたりからドル円は、米株高の局面で下値をトライするという展開が見られる。
上で述べた米ドル安の圧力が世界的に高まる影響を受けているからだ。
昨日もドル円が下落したことを考えるならば、現在のドル円は「株高での下落」を意識する局面にある。
今日はFOMCの結果を見極めたいとの思惑もあり、売り買いが交錯する展開が予想される。
だが、9月上旬の調整ムードが早くも終わるムードが漂っていることを考えるならば、米株は続伸する可能性がある。
よって、ドル円はもう一段の下値トライを警戒したい。
注目のサポートポイントは105.10レベルとなろう。この水準は8月の下旬に2度、相場をサポートした経緯がある。また、105.10にはビッドも観測されている。
すぐ下の105.00にもビッドの観測があることを考えるならば、105.00-105.10をサポートゾーンと想定しておきたい。
一方、上値の焦点は106.20レベルの攻防となろう。
昨日上値を抑制した水準でもあり、先週の9日以降、106.20レベルを超えると反落するというパターンも見られる。
106.30-50のゾーンには、断続的にオファーが観測されている。
ドル円のチャートポイント
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