米ドル安トレンドは変わらず ドル円は106円の攻防が焦点 / ユーロドルは1.1900の突破が焦点
今日のサマリー。FEDの政策が転換し無い限り米ドル安トレンドは続く。ドル円は106.00レベルの攻防が焦点。ユーロドルは1.1900と1.1700の攻防となるか注目。詳細はマーケットレポートをご覧ください。
米ドル安トレンドは変わらず ドル円は106円の攻防が焦点
先月31日の外為市場は、欧州タイム以降、米ドルを買い戻す動きが強まった。
特に米ドル買いの材料がなかったことから、31日の米ドル買いは、短期間で進行した米ドル安の反動と思われる(7月のドルインデックスは一時4.49%下落する場面があった)。
米ドル売りが続く局面では、今後も同じような調整の買戻しは見られるだろう。
だが、FEDが現在の超緩和政策を転換し無い限り、外為市場のトレンドの軸は「米ドル安」で変わらないと予想する。
今週のドル円は、106.00-108.00のレンジへ逆戻りするのか?それとも106.00レベルが108.00に代わる新たなレジスタンスのポイントとして意識されるのか?これらの点が焦点となろう。
市場のトレンド予測を示すリスク・リバーサルは上昇基調にある。
この状況を考えるならば、106円台へ乗せる局面はあろう。
その際の焦点は、106.00レベルが再びサポートとして意識されるかどうか?この点にある。
サポートとして意識されるならば、今回の下落も104円台で終焉することになろう。
逆に106円台の維持に失敗し続ける場合は、104円台へ再び下落する展開を予想する。
一方、106.00前後で上値が抑制される場合は、レンジの水準が「106.00-108.00」から「104.00-106.00」へ切り下がる展開を予想する。
そして米株高のトレンドに変化が見られないことを考えるならば、レンジの水準が切り下がるかどうか?こちらをより注視したい。
ドル円の短期予測
ドル円のチャート
ユーロドルは1.1900の突破が焦点
米株高のトレンドが続く限り、外為市場では米ドル安のトレンドが続こう。
米ドル安のトレンドにサポートされ、ユーロドルは調整の反落を挟みながらも、上昇トレンドを維持すると予想する。
上値の焦点は1.1900の攻防となろう。
先月31日に高値1.1908まで上昇する場面が見られたが、長い上ヒゲ付きの陰線(日足)が示現した。
この水準でのユーロ売りの強さを市場の参加者に印象付けた可能性があるため、1.20手前のレジスタンスポイントとして意識したい。
1.19台へしっかり乗せる展開となれば、次のターゲットは節目の1.20となろう。
この水準は、フィボナッチ・プロジェクション61.80%の水準にあたる。
一方、「米株安→米ドルの買戻し」を背景にユーロドルが反落する局面では、1.17台の維持が目先の下値の焦点となろう。
先月28日以降、この水準でサポートされる展開が続いている。
1.17台で注目したいテクニカルポイントは、フィボナッチ・リトレースメント23.60%の水準にあたる1.1733である。
先月30日に長い下ヒゲ付きの陽線(日足)が示現した時の安値水準にあたる。
尚、1.1700にはユーロ買いのオーダーも観測され始めている。
ユーロドルのチャート:上値の焦点
ユーロドルのチャート:下値の焦点
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