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「コロナショック第2波」は株安の要因ではなく株高の調整要因 / ル円は戻り高値の水準を探る展開 / ユーロドルは新たなサポートの水準を探る展開

今日のサマリー。政策相場が続く限り「コロナショック」は株安の要因ではなく、株高の調整要因。ドル円は戻り高値の水準を探る展開。ユーロドルは新たなレジスタンスポイントを探る展開。詳細はマーケットレポートをご覧ください。

Source: Bloomberg Source: Bloomberg

「コロナショック第2波」は株安の要因ではなく株高の調整要因

米金融当局は25日、米金融機関の市場取引規制ルールである「ボルカールール」の緩和を承認した。
取引の序盤はマイナス圏で推移していた米株だが、この規制緩和により銀行株に買い圧力が高まった。
また、景気敏感株である資源株や、4月以降、株高をけん引しているハイテク株も上昇し、ダウ平均S&P500指数そしてナスダック指数は大幅に反発して引けた。

現在の株式市場は景気の動向や企業の業績ではなく、政策をにらんだ相場であることが、昨日の動きであらためて確認できた。
この「政策相場」が続く限り、「コロナショック第2波」は株高を調整する要因とはなっても、株高トレンドを転換させるだけのインパクトはない。
この点については、24日のレポート「リスク要因を飲み込む政策相場 / 米ドル安の圧力が高まり易い状況は続く / ドル円は重要なサポート水準106円維持の攻防へ」を参照されたし。


ドル円は戻り高値の水準を探る展開 ユーロドルは新たなサポートの水準を探る展開

「政策相場」が続く限り、ドル円は「米ドル高vs円高」と「米ドル安vs円安」の戦いが続こう。
これらの戦いは、レンジ相場を長期化させよう

株高の局面では、円安優勢で推移する回数が多くなると筆者は予想している。
よって、米株が堅調地合いとなる局面では、レンジの上限108円を視野に戻り高値を探る展開とろう。

本日は107.50-60ゾーンの攻防となるか?この点に注目したい。
今月11日以降、この水準で上値が抑制される状況が続いている。
また、107.50および107.60にはオファーの観測あり。

このゾーンを突破する場合は、108.00を目指す展開を想定したい。

逆に107.50-60ゾーンで上値が抑制される場合は、106円台への反落を警戒したい。

ドル円のチャート

ドル円の4時間チャート

一方、ユーロドルの焦点は、新たなサポートの水準を探ることにある。

まずは1.0773(5/14日安値)を起点とした短期サポートラインの維持が焦点となろう。
このラインは今日現在、1.1200前後で推移している。

1.1350レベルでダブルトップとなり、徐々に下値が切り下がっている状況を考えるならば、本日は短期サポートラインを下方ブレイクする展開を意識したい。

そのような展開となれば、今月19日と22日に相場をサポートした1.1170レベル、そしてビッドが観測されている1.1150レベルを維持できるかどうか?これらの点を次の焦点として意識したい。

ユーロドルのチャート

ユーロドルの4時間チャート

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