今週の米ドル相場も株式にらみ / 市場は株高を背景とした米ドル安優勢を予想 / リスク要因は経済活動の制限
今日のサマリー。メインシナリオは政策相場を土台とした米株高 / 米ドル安優勢の展開。リスク要因は米国の経済活動の制限。ドル円は107円台を中心としたレンジ相場を予想。詳細はマーケットレポートをご覧ください。
今週の米ドル相場も株式にらみ 市場は株高を背景とした米ドル安優勢を予想
今週の外為市場も株式にらみの展開となろう。
株高ならば米ドル安、株安(株高の調整局面)では米ドル高優勢の展開を予想する。
株式市場で最も注視すべきは米株の動向である。
その米株だが、今週も政策相場にサポートされる展開がベースシナリオとなろう。
この状況を意識してか、外為市場では株式動向に敏感な豪ドルや1.12台を中心にこう着感が出始めているユーロのリスクリバーサル(1週間)が上昇基調にある。
株高を背景とした米ドル安によって、これら通貨(豪ドルやユーロ)がサポートされる展開を通貨オプション市場の参加者は予想している。
通貨オプション市場の動向
リスク要因は経済活動の制限
ベースシナリオは、政策相場を背景とした「株高→米ドル安」だが、このシナリオを崩すリスクが水面下でくすぶっている。
それがコロナショックであることは言うまでもない。
米国では7月3日に、過去最高となる57,718人の感染者が確認された。
しかし、感染者数の増加自体は「株安→米ドル買い」の要因とはならない。
なぜなら、感染者の増加は6月の第2週目から始まっているが、現在も堅調地合いを維持しているからだ。
では、コロナショックの真のリスクとは何か?
それは、トランプ米大統領や各州の知事が、再び経済活動の制限を課すかどうか、この点にある。
現状、全州50のうち約20の州で飲食業を中心に再度営業規制を課す状況となっている。
まだ、限定的であり米株のリスク要因として意識される段階ではない。
しかし今後も感染者数の増加が続けば、政策担当者は経済活動の制限を視野に入れざるを得ない局面が来るだろう。
このような展開となれば、ファンダメンタルズから乖離した株価に対する警戒心が高まると同時に、米株高の調整圧力も高まろう。
この展開となれば、外為市場では米ドル買い圧力が一気に高まろう。
米国内の新型コロナウイルスの感染者数
株高でも株安でもドル円はレンジ相場の攻防
今週のドル円は、株安でも株高でも引き続きレンジ相場の攻防が続こう。
コアレンジを106.80-108.00と想定し、米株が続伸するならば108.00を視野に上昇する展開を予想する。
107.90および108.00にはそれぞれオファーが観測されている。
一方、米株高の調整相場となれば、107.00のトライと下方ブレイクを予想する。
107.10から107.00にかけてはビッドの観測あり。
だが、株安の局面では米ドル買いにサポートされよう。
目先は106.80レベルで相場がサポートされる展開を予想する。
尚、リスクリバーサル(1週間)は上昇基調にある。現時点では107円台で売り買いが交錯する可能性が高い。
ドル円のチャート
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