「株高→米ドル安」トレンドは変わらず / ユーロドルの焦点は1.14台の三度トライ
今日のサマリー。「株高→米ドル安」のセット相場は変わらず。FEDの政策転換が無い限り、この状況は続く。ユーロドルは1.14レベルの三度トライが焦点として浮上。1.14台を維持する展開となれば、さらなる上値トライも。詳細はマーケットレポートをご覧ください。
「株高→米ドル安」トレンドは変わらず
昨日の主要な株価指数は総じて上昇した。
米国株式市場ではナスダック総合指数が5日続伸し、史上最高値を更新し続けている。
外為市場では「株高→米ドル安」のトレンドが健在。事実、昨日は対先進国通貨では総じて米ドル安の展開となった。
一方、対新興国通貨では、ブラジルレアルとロシアルーブル以外で総じて米ドルが売られた。
「株高→米ドル安」のトレンドはFEDが創り出している。よって、FEDの政策転換が無い限りこのトレンドは続くだろう。
米ドル相場のパフォーマンス
ユーロドルの焦点は1.14台の三度トライ
昨日、米ドル安の恩恵を最も受けたのがユーロだった。
上の米ドル相場のパフォーマンスチャートを確認すると、対ユーロの下落率が最大となっている(ユーロが対米ドルで最も上昇している)。
昨日のユーロドルは、株高による米ドル安に加え、ECBの債券購入にドイツ連銀が従う意向を示したことが好感されてのユーロ買いも重なり、高値1.1345を付ける局面が見られた。
先月の16日以降、ユーロドルは1.1350がレジスタンスとして意識されている。
だが、米株高トレンドが続く場合、米ドル安の圧力にサポートされ1.1350レベルを突破する展開が予想される。
この場合、注目されるのは1.14前後の攻防となろう。
3月の急騰時、そして6月上旬の上昇時に意識された1.14台へ上昇する局面が見られても滞空時間が短く、すぐに反落する展開となれば、1.1160から1.14前後を中心としたコアレンジでの攻防を意識する展開が続こう。
逆に1.14台へ上昇後、このレベルを維持する展開となれば、3月9日の高値1.1492および1.15の節目をトライする展開を予想する。
尚、今日現在、1.1400には短期レジスタンスライン(1.1492が起点)が推移している。
また、このレベルにはオファーの観測がある。
一方、本日の下値の焦点は、21日MAがサポートラインとして意識されるかどうか?この点に注目したい。
このMAは今日現在、1.1264前後で推移している。
ユーロドルのチャート
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