現在のユーロ相場と短期的な展望
直近のユーロ相場は底堅さを維持しています。積極的な買い材料がない中でユーロが買われる理由とは?そして、目先ユーロドルで注視すべきテクニカルとは?詳細はマーケットレポートにて。
ユーロ相場の底堅い理由と短期的な展望
欧州通貨は対米ドルで売り買いが交錯するも底堅さを維持している。ユーロと英ポンドのインプライド・ボラティリティ(1週間)を確認すると、両通貨とも緩やかな上昇基調を維持している。水準自体は英ポンドに軍配が上がるが、傾きはユーロに軍配があがる。また、ユーロのリスクリバーサルが上昇基調を維持していること、ユーロポンドが0.83レベルでダブルボトムを形成しつつある状況も考えるならば、調整を挟みながらユーロ相場は現在の買戻し基調を維持する可能性があろう。
インプライド・ボラティリティ(1週間)
リスクリバーサルとユーロドル
ウイルスリスクは米ドル買い要因である。しかし、上述したユーロのリスクリバーサルは上昇基調にある。その要因として考えられるのは、急速に進行したユーロ売りの調整と米独利回り格差の動向である。
前者を投機筋のユーロポジション(シカゴIMM通貨先物ポジション)で考えると、直近は9.1万枚のネットショートとなっている。この状況は2019年第2四半期(Q2)以来である。そして9万枚以上となると、ユーロを買い戻す動きが2019年Q2および2016年後半で見られたパターンである。ユーロショートが積み上がっているタイミングで、米長期金利(以下米金利)は1.30%割れを一時トライする局面が見られる程低下圧力が高まっている。この動向を受け、米独利回り格差(=マイナス幅)は縮小傾向にある。ユーロドルと利回り格差の動向を並べてみると、米独利回り格差(=マイナス幅)が縮小し始めた先週21日以降、相関性が高まっていることがわかる。これら2つの要因が絡み合いユーロドルが現在の底堅さを維持していると考えられる。
目先、ユーロドルの焦点は、昨日上値をレジストした21日MA(1.0907レベル)の突破となろう。昨日のローソク足(日足)が陰の十字線となった状況を考えるならば、このMAは現在重要な攻防分岐として意識しておきたい。直近のオーダー状況だが、1.0910にはオファーが観測されている。また、1.0950レベルにもオファーの観測あり。
ユーロのポジション動向
ユーロドルと独米利回り格差
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