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米金利の上昇が一服し再びもとの相場へ / 豪ドル米ドルと豪ドル円のチャートポイント

今日のサマリー。米金利の上昇が一服して再び政策相場へ。政策相場の流れにいち早く反応した豪ドル相場のチャートポイントは?詳細はマーケットレポートをご覧ください。

Source: Bloomberg Source: Bloomberg

米金利の上昇が一服し再びもとの相場へ

米長期金利(以下米金利)の反発が一服すると、外為市場では再び「株高→米ドル安」の政策相場へ逆戻りしている。

米金利が反発する局面では、確かに米ドル買いが見られた。

しかし、米ドル相場のパフォーマンスを確認すると、その感応度には格差が見られる。
対NZドルでは、RBNZ(ニュージーランド中銀)が緩和スタンスの強化を表明したことも合わさり、先進国通貨の中で最も米ドル買いが進行した。
一方、同じオセアニア通貨である豪ドルユーロでの米ドル買いは限定的だった。

米債買いの調整は今後も散見されるだろう。
だが、現在の超緩和政策が長期化すること、そして金利の変動幅をコントロールする「イールドカーブコントロール」を導入する可能性がある以上、米金利の低空飛行状態は続こう

よって、現在の政策相場-「株高→米ドル安」「株高の調整→米ドル高」のトレンドも続くと予想する。

米ドル相場のパフォーマンス

Source: Eikon 基準日:2020年8月6日

豪ドル/米ドルのチャートポイント

今日は豪準備銀行(RBA)の金融政策会合議事要旨が公表される(日本時間10時30分)。
内容次第で豪ドル相場が上下に振れるだろう。

米金利が上昇しても豪ドルの下落幅は限定的だった。

このレポートで何度か指摘しているとおり、豪ドルは現在の政策相場にいち早く反応した通貨である。
その通貨が高値圏で堅調地合いを維持しているということは、投資家のリスク選好スタンスが根強いことを示唆している。

また、中国経済との連動性が高いことも考えるならば、米中の対立リスクも今は意識されてないことがわかる。

株高、特に米株高トレンドが続いていることを考えるならば、豪ドル/米ドルの焦点は0.7250レベルの突破となろう。
この水準は、今月5-7日に相場をレジストした経緯がある。

0.7250の突破に成功する場合、次のターゲットは0.7300のトライとなろう。
2018年9月以降、この水準前後で何度か反落した経緯がある。

米株高の調整局面(反落の局面)では、豪ドル売り優勢の展開となろう。

その際の焦点は0.70台の維持となろう。
先月21日から0.70がサポートとして意識されている。
反落してもこの水準を維持する展開が続けば、0.73の突破を予想する。

豪ドル/米ドルのチャート

豪ドル/米ドルのチャート

豪ドル円のチャートポイント

株高トレンドが続く場合、豪ドル円の焦点は77円台のトライとなろう。
76.80のブレイクは77円のトライを意識したい。

一方、下値の焦点は6月22日安値72.73を起点とした短期サポートラインの維持となろう。
このラインは今日現在、75.80レベルで推移している。

また、このラインと並行するように21日MAが75.91レベルで推移している。

豪ドル円のチャート

豪ドル円のチャート

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