政策期待をつなぎとめることに成功したトランプ米政権 / 米ドル安の継続とユーロドルの焦点
今日のサマリー。トランプ米政権は市場が抱く政策期待のつなぎとめに成功。米株高トレンドは今後も続く。外為市場では米ドル安のトレンドが続く。調整の米ドル買いの局面ではユーロドルの動向に注目。詳細はマーケットレポートをご覧ください。
政策期待をつなぎとめることに成功したトランプ米政権
トランプ米大統領は8日、新型コロナウイルスの対策で導入した臨時の失業給付政策を延長することを決定する大統領令を発動した。
政策の柱となるのは、主に以下の4つである。
政策の柱
米ドル安の継続とユーロドルの焦点
トランプ米政権が政策への期待をつなぎとめることに成功したことで、米国の株式市場は株高トレンドを維持しよう。
外為市場では米ドルの買戻し、いわゆる調整をはさみながらも、政策相場を意識した米ドル安のトレンドが続くと予想する。
米ドルの調整買い圧力が高まりやすい通貨ペアとして注目したいのが、ユーロドルである。
投機筋のポジション動向を確認すると、18万枚の水準を超えるユーロの買いポジション(ロング)が積み上がっている。
一方、リスクリバーサルは下方へ転じている。
実際の相場を確認すると、6日以降のユーロドルは1.19レベルがレジスタンスのポイントとして意識され続落する展開となっている。
対ユーロで米ドルの買戻しが続く場合、1.17台の維持が目先の焦点となろう。
この水準を下方ブレイクする場合は、21日MAのトライを予想する。
このMAは今日現在1.1660レベルで推移している。
一方、株高トレンドにサポートされユーロドルが反転する場合、目先の焦点は1.19台乗せとなろう。
先月31日から3度1.19台をトライする局面が見られるも、1.19台の維持には失敗している。
尚、1.1900と1.1920にはそれぞれオファーが観測され始めている。
ユーロドルのチャート
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