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高止まりする米株のボラティリティと低下するドル円のボラティリティ

ここ数日の米株は乱高下となっています。それを反映しボラティリティも高止まりの状況にあります。対照的にドル円のボラティリティは低下基調へ転じています。今後の短期的な展望は?詳細はマーケットレポートをご参照ください。

Source: Bloomberg Source: Bloomberg

高止まりする米株のボラティリティ

ここ数日の米国株式市場は乱高下の状況が続いている。昨日はダウ平均が再び前日比1,000ドル超上昇して引けた。S&P500指数のボラティリティ(=20日間の標準偏差を年率換算した値)を確認すると、34%台まで上昇している。この水準は2018年後半のリスク回避局面(=FEDショック)を上回る水準である。直近の乱高下が反映されての結果ではあるが、高水準のボラティリティは先行き不透明感の高まりを示している。ボラティリティの高止まりが続く限り、米国株式市場では売り買いが激しく交錯する不安定な相場を想定しておきたい。
S&P500指数のチャートポイントだが、上値は3,188レベルの突破が目先の焦点となろう。この水準はここ数日の乱高下相場の高安61.80%戻しにあたる。一方、下値の焦点は3,000ポイント台の維持となろう。この水準で底固めの展開となれば、それは米株高トレンドへ回帰するシグナルと捉えたい。

S&P500指数とボラティリティ

S&P500 米株 ボラティリティ


S&P500指数のチャートポイント

S&P500 フィボナッチ テクニカル

急低下するドル円のボラティリティ

米国株式のボラティリティとは対照的に、ドル円のそれは急低下している。この点をインプライドボラティリティで確認すると、1週間および1ヶ月のボラティリティは8%台まで低下中。この状況は、年初からの乱高下(107.63→112.21→106.84)が一度終息し、レンジ相場へシフトする可能性を示唆している。この観測が正しければ、そして昨年10月以降からの動向を考えるならば、現時点での中心レンジの上限を110.00レベル、下限を106.50レベルと想定する。リスクリバーサル(1週間/1ヶ月)が上昇し始めている状況を考えるならば、本日は108円台を視野に底堅い展開を予想する。108.00にはオファーが観測されている。一方、106.50にはビッドの観測あり。

ドル円のボラティリティとリスクリバーサル

USDJPY ドル円 インプライドボラティリティ リスクリバーサル

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