ドル円とユーロドル 目先の焦点
ドル円は短期サポートラインを下方ブレイクしました。この状況は、ダウントレンド継続のシグナルとして警戒したいところです。一方、ユーロドルは1.10を挟んだ攻防が続いています。それぞれの焦点は？マーケットレポートをご参照ください。
・ドル円 現在の動向とチャートポイント
14日の外為市場は円買い優勢の展開となった。特にオセアニア通貨や政情不安に直面するチリペソでの円高が目立った。円高圧力はドル円にも波及し、現時点での今年最安値104.44（8/26）を起点とした短期サポートライン（14日時点で108.53前後）を下方ブレイクする展開となっている。通貨オプション市場ではドルプット（1ヶ月物）の需要が徐々に増している。また、1週間および1ヶ月のリスクリバーサルはともに低下基調へ転じている。連日の陰線示現で調整の反発はあるだろう。だが、8月下旬以降、上昇トレンドを支えてきたサポートラインの下方ブレイクと上記の通貨オプションの動向を考えるならば、目先注視すべきは108円ブレイクである。107円台の攻防へシフトする場合、最初に注視すべきサポートポイントは107.87（11/1）である。この水準をも下方ブレイクする場合は、フィボナッチ・プロジェクション161.80％の水準107.21のトライを予想する。尚、直近のオーダー状況を確認すると、108.20および108.00にはビッドが観測されている。107.50および107.00にも同じくビッドの観測あり。
一方、反発局面で注視すべきポイントは、21日MAが推移している108.72レベルである。このMAがレジスタンスとして意識される場合、それは高値の水準が切り下がったことを意味する。この状況も108円ブレイクのシグナルとして警戒したい。
【ドル円】
・ユーロドル 現在の動向とチャートポイント
11月の騰落率を確認すると、米ドルに対してユーロは、主要な先進国通貨の中で豪ドルに次いで下落幅が拡大している。主因は「米長期金利（以下米金利）上昇→米ドル買い」という従来の相関関係の回復にある。よって、目先は米金利の動向がユーロドルのトレンドを左右しよう。その米金利だが、今日は米指標データ －10月小売売上高および11月NY連銀製造業景気指数－の内容で上下に振れる展開が予想される。米金利の低下基調が続くケースでは、調整の反発（＝ユーロ買い / 米ドル売り）を予想する。このケースでは10日MA（1.1042前後）の突破が焦点となろう。1.1030にはオファーが観測されている。
一方、米金利が反発するケースでは下値トライを警戒したい。フィボナッチ・リトレースメント61.80％の水準1.0933をローソク足の実体ベースで完全に下方ブレイクする場合、1.0940レベルを視野に下落幅の拡大を警戒したい。尚、通貨オプション市場では1ヶ月のリスクリバーサルと比較し、1週間の低下幅が拡大している。超短期スパンでは、市場参加者がユーロの下落リスクを警戒していることがうかがえる。
【ユーロドル】
本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありません。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。 無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。
IG証券のFXトレード
- 英国No.1 FXプロバイダー*
- 約100種類の通貨ペアをご用意
* 英国内でのCFDまたはレバレッジ・デリバティブ取引(英国でのみ提供）での取引実績において、FX各社をメイン口座、セカンダリー口座として使用している顧客の割合でIGがトップ（Investment Trends UKレバレッジ取引レポート 2022年6月）
リアルタイムレート
- FX
- 株式CFD
- 株価指数CFD
※上記レートは参考レートであり、取引が保証されるものではありません。株式のレートは少なくとも15分遅れとなっております。
