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トランプ米大統領の動静とドル円およびユーロドルのチャートポイント / 株式と深く連動する豪ドル相場にも注目

今日のポイント:『今週はトランプ米大統領の動静に関する報道に要注意。ドル円とユーロドルのチャートについて。株式の動向と連動している豪ドル相場にも注目』。詳細はマーケットレポートをご覧ください。

Souce: Bloomberg Souce: Bloomberg

トランプ米大統領の動静とドル円およびユーロドルのチャートポイント

今週の外為市場は、トランプ米大統領の動静に関する報道にトレンドが左右されよう。

各報道を確認すると情報が錯綜している。一部のメディアは5日退院の可能性を報じているが、実際に退院してもトランプ米大統領の行動はしばらく制限されよう。

だが、容体の順調な回復が確認されるならば、投資家のリスクセンチメントはすぐに改善しよう。このケースでは、米株が堅調地合いを維持しよう。外為市場では米ドル安優勢の展開を予想する。

ドル円は105円台を中心としたレンジ相場の継続を予想する。テクニカル面での焦点は、105.55‐70台で推移している短期レジスタンスラインの突破となろう。

一方、ユーロドルは1.17台でサポートされ、1.18台へ再上昇できるかどうか?この点が焦点となろう。1.18台の攻防となる場合は、9月18日と21日に上値を抑制した1.1870レベルのトライが次の焦点となろう。


一方、トランプ米大統領の容体が安定しない場合、米株は不安定な値動きとなろう。このケースでの外為市場では、米ドル買いと円買い優勢の展開が予想される。

『トランプ米大統領のコロナ陽性』速報が流れた直後にドル円が下値トライとなった事実を考えるならば、リスク回避の局面での『米ドル買いvs円買い』では、円買い優勢の局面が多く見られよう。

だが、104円台では米ドル買いによって下値がサポートされる展開を予想する。104.80-90および104.50にはビッドが観測されている。104.89はフィボナッチ・リトレースメント50.00%の水準でもあり、9月下旬以降、相場をサポートする局面が見られる。

一方、ユーロドルは1.17ブレイクを予想する。このケースでは、9月25日と28日に相場をサポートした1.1610レベルの維持が焦点となろう。1.1610-00ゾーンにはビッドが観測されている。

ドル円のチャート

ドル円のチャート

ユーロドルのチャート

ユーロドルのチャート

株式と深く連動する豪ドル相場にも注目

今週は、株式の動向と深く連動している豪ドル相場にも注目したい。

対米ドル(AUD/USD)のチャートを確認すると、節目の0.70がレジスタンスからサポートへ転換し、現在は反発基調にあることがわかる。

注目すべきは、トランプ米大統領の陽性報道が出る前日の1日に、21日MAで上値が抑制されたことである。上値トライの局面では、21日MAを最初に意識すべきテクニカルポイントとして捉えたい。今日現在、21日MAは0.7200レベルで推移している。

このMAの突破に成功すれば、次のターゲットは、9月1日高値0.7413を起点とした短期レジスタンスラインのトライとなろう。このラインは今日現在、0.7266レベルで推移している。

株高、特に米株高の局面では、これら2つのテクニカルポイントの攻防を注視し、ことごとく突破する展開となれば0.73を視野に上昇幅の拡大を予想する。

一方、トランプ米大統領の動静に関する報道により株安の圧力が高まる局面では、下値をトライする相場を予想する。このケースでは0.71台の維持が焦点となろう。先月30日と今月2日には長い下ヒゲが示現し、0.71台の維持に成功している。

豪ドル/米ドルのチャート

豪ドル/米ドルのチャート

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