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米債価格のレンドは米中協議と指標データ次第

今週のレポートは、米国債券市場のトレンドパターンにフォーカスしています。米ドル相場やドル円のトレンド決定要因となっているからです。その米債価格ですが、現在132ドルレベルでレジストされています。このまま下落基調へ転じるか、それとも132ドルを再トライするか?鍵は米中協議と指標データにあります。詳細はマーケットレポートをご覧ください。

Source:Bloomberg Source:Bloomberg

・米債価格のトレンドパターンは健在

9日の外為市場は米ドル買い優勢となった。米ドルのサポート要因となったのは長期金利(以下米金利)の反発だった。今週のレポートでは米国債券市場のトレンドパターン - 米債価格が130-135ドルのゾーンへ突入すると、その後反落圧力が高まるというパターンが2012年以降繰り返し示現していることについて言及してきた。このトレンドパターンは、時に政治や経済の状況と関係なく示現している。先週の冴えない米指標データ、トランプ米大統領に対する弾劾調査そして米中閣僚級協議に対する不透明感が意識されている状況下にあってなお米債価格が下落(=米金利が反発)した事実は、2012年以降のトレンドが未だ健在であることを示唆している。その米債価格だが、今月4日以降、132ドルレベルでレジストされ、徐々に上値が切り下がっている。この状況を考えるならば、ドル円は106円ミドル(フィボナッチ・リトレースメント50.0%の水準106.45)でサポートされる状況が続こう。ユーロドルは21日MA(1.0986前後)もしくは1.10レベルで上値が抑制され続けよう。一方、米債価格が再び上昇基調へ転じる場合は、上述したサポートポイント / レジスタンスポイントのトライを予想する。米債買い圧力が再び高まる要因として目先注視すべきは、米中閣僚級協議に関するネガティブ報道および冴えない指標データである。後者では、本日の9月消費者物価指数(CPI)の内容が注目される。特に注視すべきはコア指数だが、市場予想は前月比0.2%と8月の0.3%から低下する見通しとなっている。一方、前年同月比は2.4%と8月から横ばい予想となっている。市場予想以下となれば、米債買い圧力(=米金利の低下圧力)を高める要因となろう。

【米10年債先物価格】

米10年債先物価格 The US 10 years bond price

・ドル円とユーロドルのチャートポイント

今日のドル円も米金利にらみの展開となろう。その米金利は米中閣僚級協議に関する報道と9月CPIの内容にトレンドが左右されよう。米金利の反発基調が続くケースでは、21日MA(107.63前後)の攻防が焦点となろう。昨日はこのMA手前でレジストされた。このMAの突破に成功する場合は、108.00を視野に上昇幅の拡大を予想する。107.70および108.00にはオファーが観測されている。一方、米金利が低下するケースでは107円ブレイクを予想する。だが、リスク回避圧力が高まらない限り、フィボナッチ・リトレースメント50.0%の水準106.45レベルを維持しよう。106.45レベルの他、ビッドが観測されている106.70および106.50を反転ポイントと想定している。
ユーロドルも引き続き金利にらみの展開となろう。米金利の反発が続く場合は下値トライを予想する。このケースでは1.0940の維持が焦点となろう。この水準にはビッドが観測されている。1.0940を下方ブレイクする場合は、1.0900を視野に下落幅の拡大を予想する。一方、米金利が低下する場合は21日MA(1.0986前後)の突破が焦点となろう。このMAの突破に成功する場合は、1.10および1.1412(6//25高値)を起点とした短期レジスタンスラインの攻防が次の焦点として浮上しよう。このラインは今日現在1.1010前後で推移している。1.10から1.1030のゾーンにはオファーが並んでいる。

【ドル円】

USDJPY ドル円


【ユーロドル】

ユーロドル EURUSD

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