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【新興国通貨】ドル円のさらなる上昇は米雇用統計次第 ドル円にらみのトルコリラ円、今日の見通し

石破ショックの逆回転による円安でドル円は、147円台へ上昇する局面が見られた。この状況で今晩の9月米雇用統計が強い内容となれば、ドル円は上昇トレンドを維持しよう。ドル円との連動性が高いトルコリラ円も上値トライが予想される。一方、弱い雇用統計はトルコリラ円の下落要因となろう。注目のチャート水準は?

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記事のポイント

・石破ショックの逆回転で円安が進行、ドル円は昨日147円台へ上昇
・9月雇用統計でドル円が上昇すれば、トルコリラ円をサポートしよう
・トルコリラ円、今日の見通しと注目のチャート水準について


ドル円一時147円台、石破ショックの逆回転による円安で

今日のIG為替レポート「石破ショック逆回転で高市トレードを超える円安 注目の米雇用統計 ドル円の見通し」で述べたとおり、今週の外為市場では円安が進行している。

ドル円(USD/JPY)は今月2日の市場で50日線を大陽線で上方ブレイクし、昨日は高値147.24レベルまで上昇する局面が見られた。

4日の東京時間は中東リスクを意識した円買いもあり、調整売り優勢で146円を下方ブレイクするする局面が見られた。

目先の上値の焦点は、147.20台の突破に絞られた感がある(下の日足チャート、緑矢印を参照)。

ドル円のチャート:日足 2024年6月以降

ドル円のチャート:日足 2024年6月以降

出所:TradingView

米雇用統計次第でドル円はさらに上昇も

今日は9月の米雇用統計が発表される。ブルームバーグがまとめた市場予想を確認すると、非農業部門雇用者数が15万人増と、8月から雇用が増加する見通しにある。失業率は4.2%で横ばいの予想となっている。平均時給は前月比と前年同月比でともに抑制される見込みである。

予想どおり、または雇用増と失業率上昇の抑制が確認される場合は、労働市場の急速な冷え込みを警戒しているパウエルFRBにとって理想的な内容となろう。

米国の雇用統計 各項目の動向:2023年9月以降

米国の雇用統計 各項目の動向:2023年9月以降

ブルームバーグのデータで筆者が作成


トルコリラ 対米ドルでは下落トレンドを維持

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は今後の利下げ政策について、「急ぐ必要なし」との姿勢を鮮明にしている。そして今週の米経済指標では景気のソフトランディング期待を高める強い内容が続いている。

短期金融市場では大幅利下げの期待が後退し、外為市場では再び米ドル高のムードが漂っている(詳細はこちらのIG為替レポートを参照)。

再び米ドル高優勢にあることで、米ドル/トルコリラ(USD/TRY)は最高値圏(トルコリラは対米ドルで最安値圏)の攻防を維持している。政策金利を50%に引き上げても実質金利がマイナスにあること、年内にもトルコ中銀が利下げへ転じる可能性があること、そして中東情勢の緊迫化などトルコリラの投資妙が高まる材料が見当たらない。そこにパウエルFRBの利下げペースについて短期金融市場の行き過ぎた緩和予想が修正されている状況も考えるならば、トルコリラは対米ドルで下落トレンドを維持する公算が大きい。

米ドル/トルコリラのチャート:週足 2023年以降

米ドル/トルコリラのチャート:週足 2023年以降

出所:TradingView

ドル円にらみのトルコリラ円

しかし、対円でトルコリラは反発の基調を維持している。

日足チャートでトレンドを確認すると、昨日は日足ローソク足の実体ベースで50日線を突破した。そしてMACDはゴールデンクロスを形成し、ゼロラインを視野に上昇基調にある。RSIは上昇トレンドを維持しながらも、短期的な相場の過熱感を示唆するサインは点灯していない。直近のトルコリラ円の動きは、ドル円(USD/JPY)との相関性の高さを示唆している。

そのドル円は上で述べたとおり、今日の9月米雇用統計が強い内容となれば、3日の高値147.24レベルを突破し、上昇幅が拡大する可能性がある。ゆえに、強い雇用統計はトルコリラ円(TRY/JPY)の上昇要因となろう。

トルコリラ円の上昇局面では、フィボナッチ・リトレースメント61.8%の水準4.309レベルの突破が焦点となろう。このテクニカルラインを突破すれば、9月2日の高値4.328のトライが焦点として浮上しよう(下の日足チャート、赤ラインを参照)。

トルコリラ円が4.328をも突破する場合は、来週以降、8月20日の高値水準4.354レベルを視野に反発相場の維持が予想される。

トルコリラ円のチャート:日足:2024年7月以降

トルコリラ円のチャート:日足:2024年7月以降

出所:TradingView

下落の局面では10日線の維持が焦点に

一方、9月雇用統計が米ドル安の要因となれば、ドル円(USD/JPY)は調整売りで下値をトライすることが予想される。トルコリラ円(TRY/JPY)もこの動きに追随しよう。

しかし今は、石破ショックの逆回転で円安が進行しやすい状況にある。ゆえに、雇用統計が市場予想から相当かけ離れた悪い内容でない限り、ドル円の下落幅は限定的となることが予想される。

トルコリラ円の下落局面では、10日線の維持が焦点となろう。この移動平均線は今日現在4.204レベルで推移している(上の日足チャート、緑ラインを参照)。

トルコリラ円が10日線を完全に下方ブレイクする場合は、先月27日から28日にかけて相場をサポートした4.122レベルを視野に下落幅の拡大を想定しておきたい(上の日足チャート、黒矢印を参照)。


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