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外為市場は米経済指標にらみの展開に / ドル円の見通しとチャートポイント

週明けの外為市場は円安優勢の展開となった。ドル円は上昇トレンドを維持し年初来高値を更新する状況が続ている。今日の見通しは?注目しておきたい上下のチャートポイントは?詳細はIG為替レポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

※今日のユーロドルの見通しとチャートポイントについては ”こちら” をご覧ください


サマリー

・今日以降の外為市場は、米経済指標で上下に振れる展開が予想される
・今日は2つの経済指標が米金利と米ドル相場の変動要因となる可能性がある
・ドル円は147円台への上昇を意識する局面にある
・一方、ドル円の反落局面では145円台の維持が焦点となろう


根強い円安基調

28日の外為市場は、米ドル安優勢の展開となった。しかし世界的な株高を受け、この日は米ドル安以上に円安の圧力が高まる展開となった。

根強い円安基調にサポートされ、この日のドル円(USD/JPY)は高値146.74レベルまで上昇する局面が見られ、年初来高値を更新した。

米ドル相場の動向:8月28日

米ドル相場の動向:8月28日 ブルームバーグの為替データをもとに作成 / 基準日:8月25日

ドル円、今日の見通しとチャートポイントについて

今日以降、アメリカ経済指標にらみの展開に
今日のドル円(USD/JPY)は、引き続き上値トライを意識する状況が続くと予想する。

パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長は25日の講演で、これまでの政策姿勢ーデータ重視の姿勢を踏襲した。ゆえに市場参加者の焦点は、アメリカの経済指標に集まろう。

今日以降、アメリカの重要経済指標が次々と発表される。今日は7月雇用動態調査(JOLTS)の求人件数と8月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)が発表される。

いずれの経済指標も高止まりする米長期金利の変動要因になり得る。また、米国株のトレンドにも影響を与えることが予想される。

雇用動態調査
22年以降の状況を確認すると、昨年3月を境に雇用動態調査の求人件数は低下の基調にある。7月予想の950.0万件を下回る内容となれば、FRBによる追加利上げの思惑が後退することで、「米金利の低下→米ドル安」の展開が予想される。

しかし、追加の利上げが意識されている状況での労働市場の軟化は、米株高の要因になり得る。株高は円安の圧力を高める要因である。日米金融政策スタンスの違いが意識され続けている状況を考えるならば、ドル円は昨日のように上昇幅が限られるも(米ドル安と円安がぶつかり合う状況になっても)、上値をトライする展開が予想される。

一方、求人件数で労働市場の堅調さが確認される場合も、「米金利の反発→米ドル買い」によるドル円の上昇を予想する。

雇用動態調査 求人件数の推移

雇用動態調査 求人件数の推移 米労働省とブルームバーグのデータをもとに作成 / 月次:22年以降


消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)
現在、中国とユーロ圏経済の先行き不透明感が高まっている。一方、アメリカ経済は長期にわたる利上げの影響を跳ね除け、底堅さを維持している。

8月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)は、市場参加者が抱く将来の景気動向の思惑に影響を与える可能性がある。

22年以降からの状況を確認すると、23年5月を境に期待指数も含めて改善の傾向にある。8月のデータでもこの状況が確認される場合は、米金利の上昇要因となろう。

消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)の動向

消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)の動向 コンファレンス・ボードとブルームバーグのデータをもとに作成 / 月次:22年以降


今後、アメリカでも景気不安が意識される可能性があることを考えるならば、強い消費者信頼感指数は米株高の要因にもなり得る。上で述べた求人件数も予想外に強い内容となれば、米長期金利の上昇と米株高を受け、ドル円(USD/JPY)は147円台へ上昇することが予想される。

一方、消費者信頼感指数が予想(117.0)以下となる場合は、米金利の低下要因となろう。求人件数でも予想以下となれば、米金利の低下幅が拡大することが予想される。このケースでは、ドル円の反落相場を想定しておきたい。

なお、上2つの経済指標が強弱まちまちの結果となる場合は、米ドルの売り買いが交錯する展開が予想される。



147円台への上昇を意識する状況に
今日もドル円(USD/JPY)が上昇トレンドを維持する場合は、147円台への上昇が焦点となろう。昨日の高値146.74レベルの突破は、147.00レベルをトライするシグナルと想定しておきたい。

146.93レベルは、フィボナッチ・エクステンション161.8%の水準にあたる(下チャートの青ラインを参照)。テクニカルの面でも147.00レベルは、レジスタンスの候補として意識しておきたい。

強いアメリカの経済指標などでドル円が147円台へ上昇する場合は、IG為替レポートで取り上げている147.34レベル(N計算値)や147.57レベル(22年11月7日高値)の攻防となるかどうか?これらの点に注目したい。

ドル円のチャート:4時間足 8月18日以降

ドル円のチャート:4時間足 8月18日以降 TradingView提供のチャートで作成


反落の局面では145円台の維持が焦点に
一方、さえないアメリカの経済指標などでドル円(USD/JPY)が反落する場合は、145円台の維持が焦点となろう。

テクニカルの面では、フィボナッチ・リトレースメントの各水準での攻防に注目したい(上チャートの赤ラインを参照)。

フィボナッチ・リトレースメント23.6%の水準146.22レベルは、サポートの水準へ転換するムードが見られる。目先はこの水準の攻防に注目したい(上チャートの赤ラインを参照)。

今日現在、直近の反落をサポートした10日MAが145.94レベルまで上昇している(下の日足チャートを参照)。145.90レベルは、フィボナッチ・リトレースメント38.2%の水準にあたる。よって、ドル円が23.6%の水準(146.22レベル)を下方ブレイクする場合、次の焦点は145.90台の攻防となろう。

ドル円が145.90以下の攻防となる場合は、半値戻しの水準145.64レベルおよび61.8%の水準145.38レベルの攻防が次の焦点として浮上しよう(上チャートの赤ラインを参照)。

145.05レベルは、フィボナッチ・リトレースメント76.4%の水準にあたる。今月17~18日の反落を止めた経緯も考えるならば、145.00を重要なサポートポイントとして意識しておきたい。

ドル円が145円台を再び下方ブレイクする場合は、明日以降、IG為替レポートで注目している144円ミドルの攻防を意識したい。21日MA(今日現在144.75レベル)の下方ブレイクは、144円ミドルをトライするシグナルとなろう。

ドル円のチャート:日足 23年6月下旬以降

ドル円のチャート:日足 23年6月下旬以降 TradingView提供のチャートで作成

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