ドル円、ユーロドル、ポンドドルのチャートポイント
サマリー:「ドル円は114円台で底堅さが増している。ユードルとポンドドルはテクニカ面で分岐点にあり。それぞれのチャートポイントは?」詳細はマーケットレポートをご覧ください。
114円台で底堅さが増すドル円
昨日のドル円(USDJPY)は、レジスタンスポイントの114.50レベルを突破し、高値114.69まで上昇する局面が見られた。しかし買いは続かず、欧州タイム以降は米ドル安優勢の展開に。
昨日のレポートでも指摘したとおり、下値の焦点のひとつは114円前後の維持である。昨日の反落も安値114.06で止められた。114.00前後が新たなサポートポイントとして意識されていることをあらためて確認できた。
今日のドル円も米金利をにらんだ展開が続こう。昨日は2年債と5年債利回りの上昇が一服したが、長期金利は上昇した。
米国の株市場では、ダウ平均が8月16日以来、約2カ月ぶりに過去最高値を上回る場面があった(取引時間中)。主要企業の決算も総じて良好な内容が確認されており、株安による円買い要因の可能性は後退している。
今の米国市場のトレンドを考えるならば、ドル円の上昇トレンドが続くと予想する。
ドル円が反発する場合、目先の焦点は114.50を突破した後に、この水準がレジスタンスからサポートへ転換するかどうか?まずはこの点を確認したい。
次の焦点は、昨日の高値114.70レベルの突破となろう。
一方、ドル円が下落する場合は、114.00レベルもしくは113.80 レベルの攻防に注目したい。113.90を挟んで短期サポートラインが推移している。
ドル円のチャート
ユーロドルの焦点は1.1660-75レベルの攻防
ユーロドル(EURUSD)は、昨日も反発基調を維持した。
21日EMA(今日現在1.1631レベル)を下方にブレイクする局面は見られたがすぐに反発し、日足ローソク足は陽線で引けた。トレンドフォローを重視するならば、もう一段の上昇を意識する局面にある。
目先の焦点は、1.1660-75レベルの攻防である。直近の動向を確認すると、このレジスタンスゾーンが意識されている。昨日は1.1660で上昇が止められた。
レジスタンスゾーンの突破は、さらなる上昇のシグナルと捉えたい。この場合、焦点は50日EMA(今日現在1.1695レベル)のトライとなろう。
逆にレジスタンスゾーンの突破に失敗し続ける場合は、反落のシグナルと想定しておきたい。
1.1660レベルは8月のサポートポイントである。この水準がサポートからレジスタンスへ転換したことが確認される場合、反落のシグナルと捉えたい。この点は、1.1675レベル(フィボナッチ・プロジェクション61.8%の水準)も同じである。
ユーロドルが反落する場合は、21日線がレジスタンスラインへ転換するかどうか?1.16レベルを維持できるかどうか?これらの点に注目したい。
ユーロドルのチャート
ポンドドル 2本目のレジスタンスラインを突破できるか
ポンドドル(GBPUSD)は、現時点での今年最高値1.4248レベルを起点としたレジスタンスラインの突破に成功している。
今月18日に反落する局面があったが、50日EMA(今日現在1.3720レベル)でサポートされ反発した状況も考えるならば、ポンドドルの地合いは強い。この強さの背景には、米ドル高の調整が続いていることに加えて、イングランド中央銀行(BoE)が来月にも利上げに踏み切るとの期待がある。
今日もポンドドルが上昇トレンドを維持する場合、7月30日高値1.3983レベルを起点とした2本目のレジスタンスラインを突破できるかどうか?この点に注目したい。このラインは今日現在、1.3846レベルで推移している。
レジスタンスラインの突破に成功する場合は、フィボナッチ・プロジェクション161.8%の水準1.3916レベルを視野に、もう一段上昇する可能性を意識しておきたい。
一方、ポンドドルが反落する場合は、50日線の維持が焦点となろう。昨日安値1.3740レベルの下方ブレイクは、50日線トライのシグナルと想定しておきたい。
ポンドドルのチャート
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