米株のボラティリティ指数が急上昇 / 104円トライのムードが高まってきたドル円 / ユーロドルと豪ドル/米ドルはサポートポイントの攻防が焦点に
今日のポイント:『米株のボラティリティ指数が急上昇している。ドル円は104円トライのムードがさらに高まってきた。ユーロドルと豪ドル/米ドルも重要サポートポイントを視野に下落している』。詳細はマーケットレポートをご覧ください。
米株のボラティリティ指数が急上昇
新型コロナウイルスの感染拡大リスクが意識され、昨日の米国株式市場では主要3指数が軒並み急落する展開となった。
ボラティリティ指数の動向を確認すると、S&P500指数のオプション価格から算出されるVIXは警戒水準の30ポイントを一気に突破し、6月以来となる40.77ポイントまで急騰する局面が見られた。
一方、ナスダック100のボラティリティ指数VXNも警戒水準の40ポイントを突破し、9月上旬以来となる43ポイント台まで一気に上昇している。
これらボラティリティ指数の動向は、投資家のセンチメントがリスク回避傾向にあることを示唆している。
米株のボラティリティ指数チャート
104円トライのムードが高まってきたドル円
世界的な株安を受け、外為市場では米ドル買いと円買いの圧力が高まっている。
ドル円の動向を確認すると、今は円買い優勢となっている。通貨オプション市場では、リスクリバーサル(1週間)の低下が続いている。対照的に予想変動率(1週間)は上昇基調がさらに鮮明となっている。
これらの動向を考えるならば、外為市場の参加者は短期的なドル円の下落を警戒していることがうかがえる。
本日の下値の焦点は、昨日のレポートの『ドル円のチャートポイント』の項目で指摘したとおり104円台の維持である。この水準にはビッドが観測されている。
103円台の攻防へシフトする場合は、103.55レベル(フィボナッチ・プロジェクション100%の水準)の攻防となるかどうか?この点に注目したい。
ドル円の短期予測
ユーロドルと豪ドル/米ドルはサポートポイントの攻防が焦点に
ドル円の他にも、重要サポートポイントの攻防が焦点になっている通貨ペアがある。それがユーロドルと豪ドル/米ドルである。
新型コロナのリスクに直面しているユーロだが、対米ドルでは重要サポートポイントの1.17を維持している。
しかし昨日は、9月の安値1.1610レベルを起点とした短期サポートラインを一時的に下方ブレイクする局面が見られた。トレンドは明らかにダウンサイドである。
よって、本日は1.1700トライを警戒したい。
1.16台の攻防へシフトする場合は、短期サポートラインの起点となっている1.1610レベルの攻防が焦点となろう。この水準で二度下値がサポートされる場合は、1.1700に代わる新たなサポートポイントとして意識することになろう。
ユーロドルのチャート
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