ユーロドルは欧米の指標データにらみ / 豪ドル/米ドルの焦点
今日のサマリー。「株高/米金利の低下」を背景にとした米ドル安のトレンドは変わらず。今日のユーロドルと豪ドル/米ドルの焦点は?詳細はマーケットレポートをご覧ください。
「米株高 / 米金利の低下」で米ドル安優勢
昨日の米国市場は「株高/金利低下」の展開となった。
米国市場の動向を受け、外為市場では対先進国通貨を中心に米ドル売り優勢の展開となった。
政策相場との連動性が増しているユーロドルは1.1800レベルをトライするムードが高まるも、1.1800で下げ止まり、その後は1.1860台まで反発した。
同じく政策相場のトレンドに乗っている豪ドル/米ドルも0.7130台まで反落する局面は見られたが、その後は0.72台へ再び上昇する局面が見られた。
一方、ドル円も米ドル売りにより105.73レベルまで反落した。
下落してもすぐに押し目買いが入る現在の米株の状況を考えるならば、政策期待を背景とした株高トレンドは続こう。
よって外為市場では、米ドル安を軸としたトレンドを引き続き意識したい。
米金利が低すぎる水準の0.5%台まで低下する局面では、一時的な「米金利の反発→米ドル買い」を意識したい。
ユーロドルは欧米の指標データにらみ
今日のユーロドルは、欧米の指標データと米国市場の動向でトレンドが左右されると予想する。
本日は独&ユーロ圏の各PMI指数(8月)が発表される。
総じて市場予想を上回る内容となれば、ユーロ圏経済の回復期待を背景にユーロ買い圧力が高まろう。
政策期待を背景に米ドル安のトレンドが続いているタイミングでユーロ買いの圧力が合わされば、1.19台への再上昇を予想する。
良好な欧州の指標データで1.19台の攻防となる場合、その後の展開は米国市場の動向に左右されるだろう。
米国の各PMI指数(8月)が市場予想を上回り、昨日のような「株高/金利の低下」となれば、今月18日の高値1.1965レベルをトライする展開を予想する。
一方、良好な指標データが米金利の反発を促す展開となれば、米ドルを買い戻す圧力が高まろう。
このケースでは、1.19前半で上値が抑制される展開を予想する。
また、米指標データが冴えない内容となれば、米株の反落が予想される。
このケースでも米ドル買いの圧力が高まることから、1.1965レベルをトライすることなく1.19前半で反落する展開を予想する。
一方、欧州の指標データが総じて市場予想を下回り、かつ米株の反落や米金利の反発で米ドル買いの圧力が高まるケースでは、ユーロドルの反落を予想する。
目先の焦点は1.1800の維持となろう。
この水準にはビッドが観測されている。
テクニカル面では、1.1804レベルまで上昇している21日MAの攻防に注目したい。
ユーロドルのチャート
豪ドル/米ドルの焦点
一方、豪ドル/米ドルも米国市場にらみの展開となろう。
米金利の反発に対して反応が限定的であったことを考えるならば、米株高の調整や米金利が反発しても0.71台の水準を維持すると予想する。
0.7130および0.7110を0.71台のサポートポイントとして想定したい。
政策相場が続くことを考えるならば、豪ドル相場の焦点は上値の水準にあろう。
目先の焦点は、昨日の反発を抑制したフィボナッチ・リトレースメント50.0%の水準0.7204の突破となろう。
このポイントの突破に成功する場合は、61.80%の水準0.7221および8月の上旬にレジスタンスのポイントとして意識される場面が見られた0.7240の攻防に注目したい。
米国市場が引き続き「株高/米金利の低下」の展開となれば、上で述べたレジスタンスのポイントを突破する展開が予想される。
このケースでは、19日高値0.7275のトライを予想する。
豪ドル/米ドルのチャート
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