米株のボラティリティが上昇 / 今週のユーロドルの展望 / ユーロドルのチャートポイント /
今日のサマリー。米株のボラティリティが上昇基調へ転じている。米株が調整相場となれば、外為市場では米ドルを買い戻す動きが散見されよう。今週はユーロドルの動向に注目。注目のチャートポイントは?詳細はマーケットレポートをご覧ください。
米株のボラティリティが上昇
米FRB(以下FED)が3月の下旬に超金融緩和政策を決定して以降、米株は上昇トレンドを維持している。
反落する局面は見られたがどれも大きな動きとはならず、ナスダック指数は6月に最高値を更新する展開に。
一方、多くの機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も8月以降、最高値を更新する状況が続いた。
しかし、直近は続落する展開となっている。
6月にも株高を調整する動きが見られたが、その時と違うのはボラティリティの水準である。
S&P500指数のボラティリティを確認すると、8月31日に8.17%まで低下する局面が見られた。
トランプ米政権が発足した2017年以降、ボラティリティが6%前後まで低下すると、その後急拡大するパターンが見られる。
今回は6%に到達はしていないが、8%台から17.08%までボラティリティが拡大している状況を考えるならば、2017年以降、繰り返されてきたボラティリティの上昇を警戒したい。
その場合、米株は調整の反落相場が続こう。
外為市場では米ドルを買い戻す動きが散見されよう。
だが、現在でも政策相場が続いている。
米株が続落しても政策への期待が崩れない限り、下落幅は限定的と予想する。
まずは7月下旬に相場をサポートした3,200ポイントの維持に注目したい。
米株(S&P500指数)の動向
高まるユーロドルの反落リスク
今週はユーロドルの動向に注目したい。
上記の米株の動向に加えて、8月以降、米長期金利(以下米金利)には反発圧力が高まる局面が見られる。
先週4日も米金利は0.62%台から0.72%台まで反発する局面が見られた。
現在のところユーロドルと米金利の相関性は高くはないが、米金利の反発は米ドル買い要因だけに、今後の相関性が変化する可能性があろう。
そしてECBサイドからユーロ高に対するけん制発言が出始めていることも、今後ユーロドルのトレンドを左右する可能性が高いだろう。
フィリップ・レーンECB専務理事兼チーフエコノミストは今月1日、ユーロ高をけん制する発言をした。
今週10日のECB理事会では、コロナショックが原因でインフレの見通しを引き下げてくる可能性がある。
同時にインフレのリスク要因として、ユーロ高について言及してくる可能性もある。
米国市場の動向やECBの思惑、そして市場の短期予測を反映するリスクリバーサルが低下していることも考えるならば、今週のユーロドルは下値トライを警戒したい。
米金利の動向とユーロドルの短期予測
ユーロドルのチャートポイント
現状、ユーロドルは21日MA(1ヶ月平均)の水準で売り買いが交錯している。
週明けのユーロドルは、このMA以下で推移する局面が見られる。
ユーロ高の調整が続く場合、目先の焦点は7月の下旬以降、相場をサポートし続けている1.1700レベルの維持となろう。
この水準にはビッドが観測されている。
1.1700トライのシグナルとして、同じくビッドが観測されている1.1780レベル、3日のレポートで指摘した1.1760レベル、そして先月21日の安値1.1753レベルを下方ブレイクするかどうか?この点に注目したい。
一方、上値の焦点は1.19台への再上昇となろう。
1.19台へしっかり乗せてくる展開となれば、直近高値1.2011の突破が次の焦点となろう。
1.1900には早くもオファーが観測され始めている。
ユーロドルのチャートポイント
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