ユーロドルは1.17台を回復 / ユーロドルのチャートポイント / ポンドドルのチャートポイント
今日のポイント:『ユーロドルは1.17台を回復。次の焦点は1.17台を維持することで1.17-1.20レンジの攻防となるかどうか。同じ欧州通貨のポンドは対米ドルで上値と下値の焦点が鮮明となってきた。』詳細はマーケットレポートをご覧ください。
ユーロドルは1.17台を回復
昨日の外為市場は、第1回米国大統領候補のテレビ討論会を控え、米ドル売り優勢の展開となった。
反発基調にあるユーロドルは、重要なチャートポイントである1.17台の回復に成功した。
1.17は、今年の6月以降、ユーロドルをサポートし続けている水準である。そのポイントを今月23日に下方ブレイクして以降、一度も1.17台を回復できずにいた。
1.17がサポートからレジスタンスへ転換する場合、それは上値の水準が切り下がった可能性を市場参加者に意識させるだろう。
しかし、実際には米ドル安にサポートされ1.17台を回復。1.17がレジスタンスとして相場の上値を抑えるシナリオはひとまず消えた。
ユーロドルのチャートポイント
ユーロドルの次の焦点は1.17台の維持にある。これに成功するならば、1.17-1.20のレンジ相場がしばらく続く展開が予想される。
一方、1.17台の維持に失敗するならば、この水準がもはや重要なサポートポイントではなくなったとの認識が市場で広まろう。
後者の展開の場合、次のサポートポイントとして浮上しているのが1.1610-1.1600ゾーンである。この水準は、今月18日以降からの下落トレンドを止めたポイントである。
また、1.1610から1.1600にかけては断続的にビッドが観測されている。
ユーロドルのチャート①
一方、上値の焦点だが、まずは今月1日高値1.2011を起点とした短期レジスタンスラインの突破が焦点となろう。このラインは今日現在1.1800レベルで推移している。
短期レジスタンスラインの突破に成功する場合、次の焦点は1.1900の攻防を想定したい。
9月のユーロドルは総じて下落基調だったが、9日に一度反転する展開が見られた。その局面で上値を抑制したのが1.1900レベルである。15日に高値1.1899まで上昇するも上値が抑制され、その後1.17ブレイクの展開となった。
この水準で上値が抑制される場合は、1.17-1.20のレンジ相場を想定しながらも、徐々に上値が切り下がる展開を警戒しておきたい。
ユーロドルのチャート②
ポンドドルのチャートポイント
一方、同じ欧州通貨のポンドだが、対米ドルでは1.30の突破が上値の焦点、短期サポートラインの維持が下値の焦点という展開が鮮明となってきた。
市場の短期的な思惑を反映するリスクリバーサルは上昇基調にある。米ドル安優勢の展開であることも考えるならば、現時点では1.30レベルをトライする可能性の方が高い。
だが、ポンドには特有のリスク-EUとの通商協議のリスクとコロナ感染の再拡大のリスクがある。これらリスク要因が強く意識される局面では、ポンドに売り圧力が高まろう。同時に米株が再び調整地合いとなれば、短期サポートラインを視野に下落幅の拡大も予想される。
このラインは今日現在、1.2645レベルにある。そして来週、このラインは今月23日から25日にかけて相場をサポートした1.2670-80レベルの水準で推移する。
ポンドドルのチャート
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