ポンドドルは反落するも下落トレンドへ転じる可能性は低い / 豪ドル米ドルとドル円のチャートポイント
今日のポイント:『ポンドドルが下落トレンドへ転じる可能性は低い。上値の重い豪ドル/米ドルは株式にらみの展開に。ドル円のチャートポイントは?』詳細はマーケットレポートご覧ください。
ポンドドルは反落するも下落トレンドへ転じる可能性は低い
昨日の外為市場は米ドル買い優勢の展開となった。特に対英ポンド(以下ではポンド)で米ドル高が進行した。この日のポンドドルは1%以上下落する展開となり、21日MAでサポートされた。
昨日の下落は、年末を意識した利益確定売りの要素が強く、今後も利益確定のポンド売りによって上値が抑制される局面が見られるだろう。その場合は、昨日のレポートで指摘した1.3260台の攻防を想定したい。
しかし、1.3260レベルをトライする展開となっても、下落トレンドへ転じる可能性は現時点で低いと考える。通商協議のリスクだけでなく、トランプ米大統領が追加の経済対策に署名したことで米株安のリスクも後退し、米ドルの買戻し圧力が急激に高まる可能性が低くなっているからだ。
米株高のトレンドが崩れない限り、米ドル安のトレンドも続くだろう。そしてこのトレンドにサポートされ、ポンドドルは短期サポートラインを維持することが予想される。
ポンドドルのチャート
気迷いの豪ドル/米ドル トレンドは株式の動向次第
一方、豪ドル/米ドルは上値の重い展開となった。昨日のローソク足(日足)を確認すると十字線と上影陰線が混ざったような形状となっている。どちらにしても高値圏でこのような形状が示現したということは、気迷いのシグナルと捉えたい。
米ドル買いの需要が高まりやすい時期だけに、今日も上値の重い展開が予想される。
しかし、米株高のトレンドが崩れない限り下値も堅いだろう。そして豪ドル高/米ドル安のトレンドも維持すると予想する。
目先の上値の焦点は、0.7620レベルの突破および維持となろう。12月の中旬以降、この水準をブレイクする局面は見られるが、維持には失敗している。米株高トレンドを背景に0.7620以上の攻防となる場合は、0.7639(12/17高値)の突破が次の焦点となろう。
一方、下値は21日MAの維持が焦点となろう。このMAは今日現在、0.7520前後で推移している。米株高の調整や米ドル買い需要で21日MAを下方ブレイクする展開となれば、次の焦点は0.74台の維持となろう。このケースでは、フィボナッチ・リトレースメントの各水準の攻防が焦点となろう。
豪ドル/米ドルのチャート
ドル円のチャートポイント
最後にドル円だが、昨日は米ドル買いにサポートされて103.89まで上昇する局面が見られた。しかし、フィボナッチ・リトレースメントの38.20%手前で反落した。
米長期金利(以下では米金利)が1%手前でキャップされる状況が続く限り、『米ドル安vs円安』の戦いも続くことになる。
このケースでのドル円は、フィボナッチ・リトレースメント38.2%の水準(103.93レベル)もしくは104.00前後までの上昇が限界と予想する。
一方、米金利が1%を視野に上昇すれば、ドル円の上昇幅も拡大しよう。
このケースでは、104円台への上昇とフィボナッチ・リトレースメント50.0%の水準にあたる104.26レベルの攻防を想定したい。
この水準をも突破する場合は、今月10日の高値104.57レベルが次の上値ターゲットとなろう。
下値の焦点は、103.35レベルの攻防となろう。先週よりこの水準付近で、ドル円がサポートされる展開が散見される。
103.35の下方ブレイクは、103.00トライのシグナルと想定したい。103.30と103.00にはビッドが観測されている。
ドル円のチャート
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