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中国の指標データと豪ドル米ドル(AUDUSD)のポイント / ポンドドル(GBPUSD)の短期的展望

今日のポイント:『豪ドル相場はトレンドが転換しつつある。対米ドルはレジスタンスラインと0.70の攻防に注目。ポンド相場は通商協議が引き続き焦点。ポンドドルのチャートポイントについて』。詳細はマーケットレポートをご覧ください。

Source: Bloomberg Source: Bloomberg

中国の指標データと豪ドル/米ドル(AUD/USD)のポイント

今週は、米欧中の指標データにパウエルFRB議長とラガルドECB総裁の講演、そして22日には米大統領選挙の候補者による第3回討論会と、重要イベントが目白押しの一週間である。

本日は、東京時間に発表される中国の指標データ(Q3GDP / 9月小売売上高 / 9月鉱工業生産)と豪ドル相場の反応に注目したい。

中国経済の回復基調が確認される場合、アジア株や米株先物指数のサポート要因となろう。

外為市場で注目すべきは豪ドル相場の反応である。

中国経済の回復や株高トレンドは豪ドル/米ドル(AUD/USD)の上昇要因である。しかし、9月以降の豪ドル/米ドル(AUD/USD)は、レジスタンスラインで上値が抑制され続けている。これまでのトレンドパターンとは明らかに異なる値動きとなっている。

本日の中国の指標データが市場予想を上回り、かつ株高トレンドが続いても豪ドル/米ドル(AUD/USD)の上昇幅が限定的である場合、0.70-0.73のレンジ相場へとシフトするか、下落トレンドへ転換する可能性を意識したい。

0.70の維持に成功する場合は、0.70-0.73のレンジ相場へ転換する可能性が出てくる。

一方、短期レジスタンスラインで上値が抑制され続け、0.70の水準を下方ブレイクするならば、下落トレンドへの転換を警戒したい。

豪ドル/米ドル(AUD/USD)のチャート

豪ドル/米ドル(AUD/USD)のチャート

ロウRBA総裁は15日、利下げの可能性について言及した。次回のRBA会合は11月3日である。金利先物市場では、今のところ据え置き予想が83.8%となっている。

だが、一部の金融機関では利下げを予想する向きもある。

明日20日に豪中銀の金融政策会合議事要旨が公表される。焦点は金融政策の方向性について議論が交わされたかどうか?にある。金融政策でRBAがハト派スタンスに傾いていることが確認されるならば、豪ドル相場の売り圧力を高める要因となり得る。


ポンドドル(GBP/USD)の短期的展望

豪ドル/米ドル(AUD/USD)と同じく、トレンドが転換しつつあるのがポンドドル(GBP/USD)である。

チャートを確認すると、1.31手前で戻りが抑制され、短期レジスタンスラインが形成されつつある。

目先の焦点は英国とEUの通商協議である。英国の首相官邸は、今週以降も電話でEUと協議を継続する方針を示している。しかし同時に、EUに対する強硬姿勢を貫いており交渉決裂のリスクが高まっている。

市場参加者の短期的な思惑を反映するリスクリバーサル(1週間)を確認すると大きな変動は見られないが、低下基調へ転じつつある。

ポンドドル(GBP/USD)の短期予測

ポンドドル(GBP/USD)の短期予測


協議の期限は延長されたが肝心の交渉が進展しなければ、ポンドドル(GBP/USD)は5月18日の安値1.2073を起点とした短期サポートラインを視野に下落幅が拡大する展開を警戒しておきたい。株高の調整もポンドドル(GBP/USD)の下落要因として意識しておきたい。

一方、上値の焦点は、今月12日高値1.3082の攻防となろう。この水準の突破に成功すれば、1.3100をトライする展開を予想する。ポンドドル(GBP/USD)の上昇要因は通商交渉の進展と株高とみている。

ポンドドル(GBP/USD)のチャート

ポンドドル(GBP/USD)のチャート

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