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米ドル安の恩恵を受ける英ポンド / ポンドドルの焦点は1.30の攻防 / ユーロドルはレンジ相場へ

今日のサマリー。ポンドドルは米ドル安の恩恵を受けている。ポンドドルの焦点は1.30レベルの攻防となるかどうか?ユーロドルはレンジ相場へシフト。目先のチャートポイントは?詳細はマーケットレポートをご覧ください。

Source: Bloomberg Source: Bloomberg

米ドル安の恩恵を受ける英ポンド

FOMCを控え、外為市場では米ドル安優勢の展開となっている。

この恩恵を受けているのは下落トレンドへ転じていた英ポンド(以下ポンド)である。昨年の後半以降、ポンドは対米ドルで1.2800前後の水準がレジスタンスやサポートとして意識される局面が見られた。

直近も米ドル安がサポート要因となり、1.28レベルで一度反転している。

市場の短期予測を示すリスクリバーサルが上昇へ転じていることを考えるならば、目先は1.30の水準まで反転するかどうか?この点が焦点となろう。

ポンドドルの動向

ポンドドルのリスクリバーサル ポンドドルのチャート

ポンドドルの焦点は1.30の攻防

ポンドドル1.30の攻防となる場合、注目すべき点は、『サポートからレジスタンスへの転換』である。

7月の下旬から8月の上旬にかけて相場をサポートした1.30だが、先週はレジスタンスとして相場の上値を抑制した。
再び同じ展開となれば、1.30レベルが新たなレジスタンスのポイントとして市場で意識されよう。

一方、ポンドドルが1.30レベルへ到達することなく反落する場合は、地合いの弱さを市場参加者に印象付けよう。

いずれにしても、1.30レベルの突破に失敗し続ける展開となれば、1.2073(5/18安値)を起点とした短期サポートラインを視野に上値の重い展開が続こう。

下値トライが続く場合の焦点は、1.2800と9月11日安値1.2761の下方ブレイクである。

これらのポイントをも下方ブレイクする展開となれば、1.2073(5/18安値)を起点とした短期サポートラインを視野に下落幅が拡大しよう。

ポンドドルのチャート

ポンドドルのチャート

ユーロドルはレンジ相場へ

ポンドドルと同じく、ユーロドルも米ドル安にサポートされる展開となっている。

だが、1.1900レベルで徐々に上値が重くなっている状況を考えるならば、7月以降のユーロ高トレンドには陰りが見え始めている。

だが下値も堅い。ユーロ高のけん制発言や米株高の調整局面でも1.17台を下方ブレイクすることなく、堅調地合いを維持している。

これらの結果、ユーロドル下限を1.17上限を1.20としたレンジ相場のムードが漂い始めている。

目先はレンジ相場の攻防を想定し、株高と米ドル安を背景に上値をトライする局面では、今月10日に上値を抑制した1.1920レベルの攻防に注目したい。この水準にはオファーが観測されている。

1.1920の突破に成功する場合は、1.1965レベルのトライとなるかどうか?この点に注目したい。

一方、株高の調整で米ドル高優勢の展開となる場合は、1.1750レベルの攻防が焦点となろう。この水準にはビッドの観測あり。

ユーロドルのチャート

ユーロドルのチャート

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