WTI原油が2カ月ぶり高値 米原油貯蔵スペースに余裕増す
・WTI現物受け渡し拠点で在庫減少
・全国の在庫も16週間ぶり減少
ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)に上場するWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)先物期近が15日の取引で約2カ月ぶりの高値を付けた。世界の経済活動の再開に伴う需要増加見通しや産油国による協調減産に加え、19日の最終取引を前に米国内の原油貯蔵スペースに余裕が増していることも相場上昇の要因となっている。
18日の取引でWTIで期近の6月限は3日続伸した。終値は前週末比2.39ドル(8.12%)高の1バレル=31.82ドル。一時、33.32ドルまで上昇した。
その後の時間外取引では33.44ドルの高値を付けている。
4月は米国内の原油貯蔵スペースが限界に近付いているとの見方から、期近(当時)の5月限が最終取引の前日に前例のないマイナスで取引された。市場参加者の現受け回避の動きにより、5月限は一時マイナス40ドル台を付けた。
米エネルギー情報局(EIA)が13日に発表した週間の石油在庫統計で、WTIの現物受け渡し拠点であるオクラホマ州クッシングの原油在庫は減少に転じた。
統計によると、クッシングの原油貯蔵施設の在庫は8日時点で6240万バレル。前週比で300万バレル減少した。
EIAによると、クッシングの貯蔵能力のうち、実際に使用が可能なのは7600万バレル。現時点での貯蔵水準は82%で、前週のピークから3ポイント低下した。
また、8日時点の米国全体の原油在庫は前週より74万バレル少ない5億3147万バレルとなった。市場の在庫増加の予想に反して、16週間ぶりに減少した。
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