ZHD株が大幅反落、統合観測以降の上げ幅消す
・一時10%超下落
・統合に伴う希薄化懸念強まる
19日の東京株式市場でポータルサイト「ヤフー」を展開するZ Holdings Corporation(ZHD)<4689>が大幅に反落した。LINE<3938>との経営統合に際しての新株発行による株式価値の希薄化や分かりにくいスキームなどが懸念されている。
終値は前日比34円安(8.06%)安の388円。東証1部銘柄の値下がり率銘柄ランキングでトップとなった。下落率としては8月5日以来の3カ月半ぶりの大きさとなる。
この日は一時10.19%安の379円まで売られる場面があった。ZHDはLINEとの経営統合の観測報道があった翌日の14日には459円まで急伸して年初来高値を更新したが、これで14日以降の上昇幅を帳消しにした格好になった。
ZHDはLINEとの統合過程における新株発行により約6割の希薄化が生じる。このため既存株主の出資比率の低下が懸念された。
統合スキームの複雑さもまた売り材料の1つになったとみられている。
経営統合はそれぞれの親会社であるソフトバンク<9434>と韓国のネイバーが、現在上場しているLINEに株式公開買い付け(TOB)を行い非公開化し、その上で両社が折半出資する共同出資会社がZHDの親会社になることで実現する。ZHDは新株28億株を発行し、同共同出資会社に割り当てる。
ソフトバンクの終値は9円(0.6%)安の1494円。一方、LINEは20円(0.39%)高の5170円で引けた。
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