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注目のクリーンエネルギー(再生可能エネルギー)関連の銘柄5選

クリーンエネルギー(再生可能エネルギー)は化石燃料の2倍速で普及しており、二酸化炭素排出量の削減に貢献しています。ここでは、クリーンエネルギー関連銘5柄選を紹介します。取り上げる銘柄は時価総額に基づいて選ばれています。

注目のクリーンエネルギー(再生可能エネルギー)関連の銘柄5選 出所:ゲッティ

データセンターでのクリーンエネルギー需要増

クリーンエネルギーは急成長しています。国際エネルギー機関(IEA)の試算では、二酸化炭素を排出しないクリーンエネルギー技術への投資額が、2019年〜2023年にかけて50%増加し、1.8兆ドルに達する見込みだとされています。中国はこの成長の大部分に貢献していると同時に、世界の二酸化炭素排出量の35%を占めているとIEAは指摘しています。

また、気候変動に対する新たな懸念材料として、クラウドコンピューティングの基幹であるデータセンターの電力需要が爆発的に増加していることが挙げられます。特に、生成AI(ジェネレーティブAI)は電力を大量に消費します。データセンター、人工知能(AI)、暗号資産通貨セクターによる電力消費は、2026年までに倍増する可能性があり、この電力需要は日本の電力消費量にほぼ匹敵するとIEAは警鐘を鳴らしています。

一方で、マイクロソフト(MSFT)、アルファベット(GOOG)、アマゾン(AMZN)などの大手クラウドコンピューティング企業は、データセンターで使用する電力をクリーンエネルギーで供給することに注力しています。

注目のクリーンエネルギー関連銘柄5選

ここでは、注目のクリーンエネルギー関連銘柄5選を紹介します。取り上げる銘柄は、時価総額に基づいて選ばれています。また、過去の値動きは将来の株価動向を示すものではありません。

  1. ブルックフィールド・リニューアブル(BEPC)

  2. ファーストソーラー(FSLR)

  3. GE ベルノバ(GEV)

  4. イベルドローラ(IBE)

  5. シーメンス・エナジー(ENR)

クラウドコンピューティングとAIの普及に伴い、データセンターで使用する再生可能エネルギーの需要が急増しています。

マイクロソフトは、ブルックフィールド・リニューアブルと契約し、2026年~2030年の間に、米国と欧州で新たに約10.5GWの再生可能エネルギーを供給する契約を締結しました。コナー・テスキーCEO(最高経営責任者)は同契約について、「この供給量は過去に締結された単一の企業向け買電契約としては最大規模の約8倍だ」と述べています。同契約では、米国や欧州、アジア・インド太平洋地域、南米などで、さらに発電容量が追加される可能性があります。

同社の水力発電、風力発電、太陽光発電などの総稼働容量は33GWに上り、開発パイプラインは約154GWとなっています。

同社の株式は、カナダのトロントに本社を置く投資会社のブルックフィールド(BN)が47%を保有しています。そのほか、子会社のブルックフィールド・アセット・マネジメント(BAM)も5%を取得しています。

ファースト・ソーラーは、テルル化カドミウム(CdTe)で作られた先進的な薄膜ソーラーパネルを製造しています。この技術は、従来のシリコンウエハーよりも、太陽光の電気変換効率が高いとされています。米国を拠点とする同社はその他に、インド、マレーシア、ベトナムにも工場を保有しています。

2024年第1四半期決算では、純利益として前年同期比456%増の2億3660万ドル、売上高として同44.8%増の7億9410万ドルを計上しました。通年の売上高予想は44〜46億ドルと据え置いています。3月末時点の現金及び現金同等物の残高は17億ドル、時価総額は202億6000万ドルでした。

GE ベルノバは、ゼネラル・エレクトリック(GE)の旧電力・風力発電事業が分離独立してできた企業であり、4月2日に事業を開始しました。

同社は世界最大の風力タービンを供給しており、再生可能エネルギー部門が事業の約半分を占めています。117GWの設置容量を持つ陸上風力発電により、米国市場の60%を独占し、インフレ抑制法に基づく手厚い税額控除を受けています。洋上風力の設備容量はわずか1GWで、そのほとんどがフランスとドイツに集中しています。

格付け会社のS&Pグローバル・レーティングスは2月、同社のガスタービン事業について「世界市場の約45%を占めており、これは競合するシーメンス・エナジーと三菱パワーを合わせたシェアを上回っている」と言及しました。また、「2023年度の再生可能エネルギー事業の受注額は54%増の226億ドルと著しく好調」であり、同社は「エネルギー転換において重要な役割を果たす立場にある」と評価しています。さらには、再生可能エネルギー業界の不安定さを乗り切るための「多額の現金残高と低い負債水準」の強みがあると同社を分析しました。

株価は開業から1カ月少々経った5月3日に166.26ドルをつけ、市場の変動に耐えながら上場以来で17.9%上昇しています。同日の時価総額は421億6000万ドルでした。

スペイン発のイベルドローラはヨーロッパで最も時価総額が高い電力会社であり、クリーンエネルギーの分野でも高い地位を築いています。

2023年末時点の同社の設備容量は約63GWで、そのうち再生可能エネルギーは42GWを占めています。再生可能エネルギーでは陸上風力発電が21GWで最大となり、13GWの水力発電が続きました。全世界で3590万人の顧客に電力を供給しており、そのほとんどが住宅用となっています。

同社は英国のスコティッシュ・パワーに全額出資しています。また、2023年後半には関西電力(9503)が一部所有する地域電力配給会社のエレクトリシティ・ノース・ウエストへの入札を計画していることが報じられています。

子会社には米国で上場しているアバングリッド(AGR)があり、現在その株式の81.6%を所有していますが、3月には残りの18.4%の取得を提案しました。アバングリッドのネットワーク事業では、ニューヨークとニューイングランドで約330万の顧客に電力を供給しています。リニューアブルズ事業では陸上風力による発電を行っており、「Vineyard Wind 1」プロジェクトでは、マサチューセッツ州沿岸のマーサズ・ヴィンヤード近くに位置する、米国初の洋上風力発電所が活用されています。

イベルドローラは2023〜25年にかけ、送電網と自然エネルギーに470億ユーロを投資することを計画しています。最終的な目標は、2026年までに56~58億ユーロの純利益を達成し、純損失を24%上回る現金をねん出することとしています。

同社の2023年度の売上高は493億4000万ユーロ、純利益は48億ユーロでした。2024年第1四半期の純利益は前年同期比86%増の27億6000万ユーロ、一過性の利益を除いた純利益は28%増加しました。

5月3日の株価は11.57ユーロで引け、過去5年間では45%上昇しています。同日の時価総額は728億3000万ユーロでした。

シーメンス・エナジーはドイツ発の大手エネルギー企業で、2020年4月にシーメンス AG(SIE)の発送電・石油ガス・風力等のエネルギー事業を分社化したことから始まりました。

シーメンス・エナジーは子会社であるシーメンス・ガメサ・リニューアブル・エナジー(SGRE)の深刻な品質問題を受け、2023年9月30日までの会計年度で45億8800万ユーロの赤字を計上していたものの、ようやく立ち直りを見せています。12月31日までの3カ月間で、純利益15億8200万ユーロの黒字に転じました。これはインドの関連会社売却による一過性の利益の影響が大きいですが、受注高が前年同期比23.9%増の154億ユーロとなり、受注残高が過去最高の1180億ユーロに達したことも貢献しました。

シーメンス・ガメサ・リニューアブル・エナジーの風力発電設備容量は132MWに達し、ヴェスタス・ウィンド・システムズの179MWに次ぐ世界第2位にまで成長しています。

シーメンスAGは同社への出資比率を17%まで徐々に減らしています。また、シーメンスグループと非営利の企業財団がシーメンス・エナジー株を3%を所有しています。2023年に急落した株価はこの半年間で倍増し、5月3日には19.78ユーロで取引を終えました。

これらの銘柄を取引するには

IG証券で口座を開設すれば、CFDで株式を簡単に取引することができます。

  1. 取引システムにログインし、個別株口座を選択します。
  2. 次に、取引したい銘柄名を検索し、取引チケット上で「買い」または「売り」を選択します。
  3. ロット数を選択し、「注文確定」で取引を確定します。

※詳しくは、株式CFDについてのページをご覧ください。または、コールセンターまでお問い合わせください。


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