時価総額とは
時価総額とは、株式市場で評価された企業全体の価値のことです。英語表記ではmarket capitalizationとなり、通常market capと略されます。時価総額は、投資判断をする際の重要指標です。投資家はこの指標で企業の安定性や将来のリスクを評価します。
時価総額とは、株式市場で評価された企業全体の価値のことです。英語表記ではmarket capitalizationとなり、通常market capと略されます。時価総額は、投資判断をする際の重要指標です。投資家はこの指標で企業の安定性や将来のリスクを評価します。
時価総額は、会社の発行済み株式総数に現在の株価を掛けて計算されます。たとえば、Appleが60億の株式を発行済みで、現在の株価が200ドルの場合、同社の時価総額は1兆2000億ドル(60億×200ドル)になります。
一般的に株式は、時価総額により大型株、中型株、小型株の3種類に分類されます。大型株に分類される株式は、企業の時価総額が100億ドル以上となります。中型株は20億ドルから100億ドル、小型株は3億ドルから20億ドルとされています。しかし、株式の分類は各取引所によってその評価基準が異なります。
時価総額は投資判断をする際、重要な指標のひとつです。大型株への投資は、成熟企業への投資となります。よって、中型株や小型株と比較し価格変動のリスクが小さい傾向があります。また、配当性向が高い傾向があることから安定的に利益を確保したい投資家は大型株に投資する傾向があります。中型株は大きな成長の可能性を秘めていますが、企業の安定性という観点から大型株より価格変動のリスクが高い傾向があります。小型株は成長の可能性は一番大きいですが、財務の健全性やブランド力の面で大型株や中型株よりも劣ります。また、流動性も低いため価格変動のリスクが最も大きく、デフォルトリスクも常に考える必要があります。
時価総額は重要指標のひとつですが、これを重視し過ぎる場合、真の企業価値を見誤るリスクがあります。なぜなら、この指標は株式の価値のみを反映しているに過ぎないからです。株式価値以外の価値、例えばその企業で働く人材の質といった明確に数値化できない価値は反映されていません。よって、時価総額だけでなく、他の指標データも併用して投資判断をすることが重要です。
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